思考力

おもい弁当箱

相変わらずの早朝覚醒とはいえ、そもそもの就寝時間が早いので、昨晩から今朝にかけて、通算すれば7時間以上は眠ったことになる。日中に強い眠気を感じることは、はなはだ予想がつくが、今はホテル療養中ゆえ、誰に迷惑がかかるわけでもない。それに、仮に普段の生活でいくら昼寝をしたところで、迷惑がかかる人などはそうそういない。

今回の自宅でのコロナ発症の時と、その後の入院とホテル療養あいだ、つまりコロナの治療中に最も優しさを感じられたのは、地元で唯一雇用関係にある塾の塾長だ。私がPCRで陽性と診断され、恐る恐るその報告をしたら、塾の営業の心配はもちろんであったが、なによりも私のことを考え、弁当や菓子など、私のアパートの玄関に置き配してくれたのだ。今住む地域にそこまでしてくれる知り合いなどいないので、本当に助かった。

上司とはいえ、「困ったときの友達は真の友達」ともいわれているように、まさに今回の私のコロナ騒動で、今のところ一番心温まる出来事であった。次に会ったら、どのような感謝の表し方をしようか色々と考えているところだ。心からの心配というのは、言葉だけであっても安らぐものであるが、やはり実際に行動に移してくれた方が、比べものにならないほど嬉しいもの。そう感じられる置き配だった。

「衣食住」。どれも人間にとって大切。その中でも、やはり「食」に関しては、それなしでは数日間で死活問題となるほど重要な項目である。それゆえ、それを一番に考えて行動してくれた塾長の優しさには、いくら感謝してもしきれない。ピンチこそチャンスという言葉が浸透し始めているが、ピンチになったとき、実際に行動に移せるかどうか。見返りを求めない行動に移せるかどうか。そこはとても大切な分岐点になるところだ。

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