保護費とは別に、15日に、まとまったお金が入ってくる。それまでは、現金300円程度と、Suicaに入っている数千円で生活しなければならない。今日は13日であるから、あと2日しのげば何とかなる。相変わらず綱渡り的な人生を歩んでいるなと、つくづく感じてしまう。私は、大学受験の浪人の際であれ、経済的に苦労したことは、ただの1度たりとも無い。したがって、中年真っ盛りの年齢でカネに苦労すると、どうしたらいいのか分からない。まさに、「路頭に迷う」という言葉がぴったりの状態になるのだ。
作業療法のようなことをしている。精神科に入院すると行われるような治療。あれは、ただ単に時間潰しのためにあるのだと思っていたが、それは大きな誤解であったようだ。今は、釣り糸を結ぶことに、全力を尽くしている。これが、本当に面白い。2時間3時間は、とにかく没頭できる。まるで、スマホ依存症状態だ。これは、釣りをやっている人には、絶対にやっていただきたい。
釣り場で糸を結ぶ作業というのは、なかなか面倒くさく、少し妥協した結び方で釣りをすると、そんな時に結び目から切れてしまうことがある。その切れた部分を、糸がよれてしまっているので、「豚の尻尾」と呼んでいる人がいたのだが、まさにそんな情けない状態になってくる。だから、室内で集中しながら糸を結ぶという作業というのは、とても大切なことなのと、現場での時間のロスとミスを回避できる手段でもあるのだ。
特に、風が強い時や、夜釣りなどで仕掛けを結ぶのが困難な時を想定し、今やっている下手くそな結び方を改善することは、大きな釣果アップにつながる。今はもちろん、車を持てる状態ではなく、釣りになど決して行ける状態でもないのだが、行けるような余裕ができた時に、今の状況に感謝できるようなことを、今のうちにやれるようにしておこうと思っている。そうすれば、今の状態があったからこその困難の脱出だと思えるはずだ。
明日、大型の台風が接近している。私には、失うものはない。強いて言うのなら、命くらいか。それならば、是非とも、今の自分を大切にしたいものである。