思考力

交渉をするより騒音がデカくなる

 

心理学のテクニックで片付けをはかどらせる方法とか、自律神経を整えて片付けの力をアップさせる気持ちの整理とか、メンタリティーの部分で片付けをするモチベーションを上げるテクニックがあるようだ。片付けだけとっても、様々な「コツ」がある。でも、結局のところ、住む場所を変え、たとえ断腸の思いであれ、モノを捨てざるを得ない状況に自分を置くことが一番手っ取り早く、確実だと思う。8月の引っ越しに向け、旧居から新居へと、独力で運び出せる物は、少しずつ移動させ、ちょうどリサイクルショップを通る道のりという理想的なルートなので、これまた不用品を捨てることなく、スズメの涙程度ではあるが、断捨離のモノをカネに変えることができている。

昨日は、とても面白い状況になった。釣具を売却しようとしたのだが、あいにく閉店時間前1時間だったので受付けてもらえないはずだったのだが、最近レベルアップしている「交渉力」で、滑り込み査定にもっていく事ができた。すると、時間外で受付けてもらえなかった人が、サーフボードやスケボー、ボディーボードなどを、軽トラに入れ込んでいるところを見かけた。最近流行の板で、それを売るとしたら、いくらで譲ってもらえるかの「交渉」をした。我ながら、自分の交渉力とチャンスの掴み方が上手くなっている。自画自賛だ。

サーフボードに関しては、自分の理想の長さではなかったのでスルーしたが、スケボーに関しては、メルカリで2万以上で取引され、今購入するとしたら、アメリカからインターネットでしか手に入らない「シロモノ」。提示された金額は、5,000円だった。驚きの価格。ただ、店に売却しても、もっと値段を叩かれると思うから、4,000円で手を打ってもらえないかと交渉したら、あっさりと値下げ交渉成立となり、そのスケボーのオーナーとなった。リサイクルショップで売却しても、悠に4,000円以上で売却できたはずだと思うと、その方には申し訳ないが、「相場を知る」ということと、「売り急がない」ということを、アドバイスしたかった。まぁ、私にとっては、これ以上の得はないわけだから全く問題ない。

定価は、50,000以上するスケボー 。バネの反発で進んでいくという、限りなくサーフィンに近いスケボーで、「サーフィンをするよりサーフィンが上手くなる」というキャッチコピー通りの動きだ。実は、この板は、以前乗っていた事があるスケボーであったのだが、バネが壊れて処分してしまっていたので、今、自分の手元に戻ってきたという奇跡に感謝せざるを得ない。まさに、断捨離を行う上で一番大切な、「必要なものは帰ってくる」という精神が功を奏したのだった。今日も、爽やかな夏とは言えぬ、猛暑。こんな中で、スケボーを蹴る気持ちにはなれないが、日が暮れたあたりで、新しい相棒とホカホカのアスファルトの上を滑走しようと思う。サーフィンをするよりサーフィンが上手くなるのなら、夕日と共に落ち着きを取り戻す夢の海の中で、ゆっくりとしたターンを存分に味わいたいものだ。

スケボーといえば、今季のオリンピックから正式に競技種目に加わった「神聖なスポーツ」と考えなければならないが、夜の公園でタムロしている輩や、混雑した路上を我が物顔で滑る輩、近隣住民が寝静まっても騒音を撒き散らす輩などのせいで、いまだにスケーターのイメージは悪いままだ。サーフィンのフィールドは、一般人が生活していない海の中だが、スケボーは違う。しかも、日本では、スケボーパークなどの施設が整ってはいないので、いろいろな公園では、スケボー禁止の看板が目につく。このようなスケーターを取り巻く環境と、一般人の認識のズレが生じてしまうと、スケボーに対する風当たりが強くなるのは当然であり、それに反発するかの如く、深夜に狂喜乱舞するスケーターと一般人との対立は深まるばかりとなってしまう。

コロナの感染者数が、毎日毎日発表されても、検査の実施日が休日なのであれば、感染者数のデータは少なくなるのは当然であり、もはや鎖を外された犬のように、外出している人々の意識の中で、ステイホームという言葉は、意味を成していないようだ。オリンピックで外出する日本人と、海外から来日する外国人で、「変異株カクテル」が醸成されたら、その発祥の地はNIPPONとなる。2024年のオリンピックのためのパリの大統領が、ガースーに対して媚を売るというより、馬鹿にしているような嘘の褒め言葉を並べたところで、もはやNIPPON人の総理に対しての呆れた批判の声は、虚しいサウンドにしかならない。ガースーには、自分の置かれた立場と国民との距離が理解できていないわけだから、ただの「ノイズ」としか認知できないのだろう。

引越し先で、絶対に譲れなかった「ドラム式洗濯機」の設置。ただ、ワンルームの部屋でドラム式洗濯機を置くと、風呂に入るときに、私の体がペラペラにならなければ入れない設置状況となるので、半ば諦めざるを得なかったが、洗濯機や冷蔵庫の下に、キャスター付きの嵩上げ器具があることを知り、それを購入し、昨日、設置可能かの見積もりをしてもらった。その最中に、会社から電話があり、「もう授業始まっていますよ!」というお叱りの電話。リモート機材が整っているのは、旧居であり、新規生徒の初回授業をキャンセルするという最悪の事態となってしまった。

ただ、それを避けるべく、猛スピードで旧居に戻り、気持ちばかりではあるが、40分ほど無料授業をさせてもらった。その手配をするために、車の中から、鬼のような回数で塾へ電話のコールをかけていたが、面談中の塾長の電話が鳴りっぱなしだったということで、またもやお叱りを受けてしまった。こう考えれば、最近の私の行動のいい加減さも、呆れた「ノイズ」となっていることを自覚し、反省しなければならない。

今日の選択天気予報とは無縁となる「ドラム式洗濯機」。大雨で濁流が流れてきたとしても、水害保険に入っているから大丈夫。いろいろな経験を積んで、いろいろと生きやすくなった。これからも、いろいろな経験をするたびに成長できる自分でありたいものだ。

 

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