思考力

差を埋める360度カメラ

移動手段が、自転車だけ。しかも、外房の生活。幸い、私の住んでいる場所は、外房の中でも栄えていて、さらに市役所にも近いので、なんとか生活はできていた。一年以上もこんな生活を続けていたのだから、もはや自転車移動も強いストレスにはならなくもなっていたが、やはり車の利便性には到底かなわないわけで、この猛暑の中の自転車移動というのは、まさに危険アラートの中で、サウナに入っていくようなものだ。だから、昨日は、とうとう車を買いに、車屋へ出かけたのだった。

回った店の数は、4軒。結構冷やかし気味ではあったものの、やはり気に入った車があれば購入の気持ちも強かった。移動して店舗に着く頃には、スタッフもびっくりの汗だく状態であって、白いシャツはべったりと肌にへばりつく、不快感丸出しの状態だった。このガソリン価格の異常な高騰の中、やはり気になるのは車の燃費であり、そもそも車のことには関心が強かったので、たいていのことは頭に入っていた。だから、軽自動車を含め、世界で一番燃費の良い車に的を絞っての車探しだった。

私の場合、薬を服用しているということもあり、やはり「安全性能」に関しては、十分に配慮された車が欲しい。仮に、ブレーキを踏み間違えて暴走事故でも起こそうものなら、人生が曲がった方向へ進む。さらに、最近の車は、センサーで歩行者を含めた障害物を察知する機能も備わっていた。中古車であっても、もはやそのような昨日が標準装備されているモデルもあり、技術の進歩には驚かされるものがある。以前、レンタカーで借りた車に、車線逸脱防止機能があり、その車は、車線がラインを超えると警告音や危険察知の音声が流れるシステムで、最初は慣れずとも、仮にこのような機能が備わっていたら、教習所の教官がいつでも隣に座っていてくれるようなものなのだから、とても心強いと言える。

世界で一番燃費がいいと言われているトヨタの車で、しかもトヨタが自慢の安全機能が装備された車があり、かなり気持ちが傾いたのだが、やはり車と不動産は、人生で一番高い買い物であるし、どんな物であれ、ものの相場と相見積もりというのは欠かせない。ここをすっ飛ばして仕舞えば、その後の人生が大きく歪んてくる危険だって出てくる。実際、安易に選択して大きな間違いを犯したり、詐欺に遭ったことさえある。そんな経験を踏んでいれば、やはり慎重にもなりうる。

そこで、トヨタから日産へ店舗を変えた。もちろん、トヨタの燃費が神レベルの車で問題なかったとはいえ、やはり比較検討するのに、お金はかからない。かかるのは、労力くらいなものだ。千葉に来て2台目に買った車が、日産製の車で、そのときに知り合いになった車の営業マンが、とても車に詳しい人だったので、いつも店に行くと車の話で盛り上がっていた。何よりも車が好きだということが滲み出ているような人で、私も車関係においては、一般人の中でも知識があるので、やはり高い次元の話ができる。そうなってくれば、本当に購入する際に見るべきポイントというのが、とてもクッキリと明確になるのだ。

ハイブリットコンパクトカーのトヨタの車。ガソリンコンパクトカーの日産の車。ここに30万円の差が出てきたときに、その30万を、ハイブリットカーが埋められるとしても、早く見積もっても、5年はかかる。それならば、燃費は落ちるとしても、ガソリン車を買った方がいい。それこそ、日産のコンパクトカーだから、燃費は、ハイブリットまでは行かないまでも、十分に満足できる数字になる。さらに、懸念されていた安全装備だが、その日産のガソリン車には、バッチリと安全装備が施されていた。そして、仮にハイブリットのエンジンが故障して、修理交換等になった場合のコストを考えれば、ガソリン車に軍配が上がった。

物事を、相対的に考える。燃費という一つの角度基準だけで考えず、年単位で考えたり、トラブルの可能性も考えてみる。これは、物事を考える時ばかりではなく、人付き合いを考えたり、職場を考えるときにも、とても大切なことだ。長くつきあうことになるのであれば、そこに快適な付き合いができなければ、良好な関係を気づくことなどできやしない。始まりがあれば終わりがある。これは、物事の真理でもある。昨日、1日で購入の意思が固まった車両だが、このブログを書き終えたら、もう一度冷静に考えてみる。ほぼほぼ決まりの選択肢に、もう一度違う角度から考え直す点があるとするならば、勢いで買ってしまっていないかという点だ。引っ越しすることなく、再度お世話になることになった部屋の掃除でもしながら、綺麗な気持ちで考えたいものである。

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