思考力

四つ

睡眠障害もかなり進んできてしまったようで、10日間くらい続いていた体内リズムを数日で強制できるわけもなかったようで、昨日はかなり深刻な現象が起こってしまった。なぜか、東大の入試問題を解いていて、数学の問題があまり解けなかったとはいえ、現代文と英語のとき心地が良く、東大理科1類に合格していた。もちろん「夢」の中。東大コンプレックスに生涯苦しめられて他界した父が、大喜びしてくれた。しかも、なぜか理科2類の試験まで受けて、それにも合格していたのだ。夢の中とはいえ、とんでもない合格実績を叩き出してしまった。

父は、とうとう喜びすぎて、失神してしまうほどで、なにがなにやら分からないが、このまま入学して勉強を続けていたら、父はどんなに幸福に包まれるのだろうかと不安に思うほどだった。もちろん夢の中の話だ。ただ、生前、とにかく私に東大か医学部に行くことを強く勧めていた父を、夢の中とはいえ気を失うほど喜ばせたのだから、親孝行をしたのだと思う。もちろん目が覚めたときには、強い違和感があり、耳に強いインターホンの音が響いた。まだ、真夜中。午前4時前だったか。フラフラになりながら、あまりの危険に身を震わせ、扉のチェーンをかけに行けば、なんと鍵が開いたままだった。手元が全く追いつかない状態だったが、なんとか鍵をロックし、チェーンでガッチリ扉を閉めたので、こと無きを得た。万一、強盗が入ってきたとしたら、間違いなく命はなかった。

ひどい酩酊状態よりも深刻な足でトイレに入り、用を足した後、再び布団に潜り込んだが、どうにも心が乱れ、母親に助けを求めようとしたのだが、母ももう他界している。なんとも、自分はまだまだ母の助けを借りなければ不安をも拭えない中年だ。とんでもなくたるんでいる。一晩で、母と父に再開できたのだから、それをよしととる以外、この摩訶不思議な睡眠障害の怪奇現象を納得することはできない。下手をしたら、後数年で、いきなり財布を取られたとか、誰かにつけ狙われているとか言って、奇怪な言動に出るかもしれない。やはり、今回の昼夜逆転の痛手は大きい。

もちろん目覚めは最悪で、トイレもひどく汚れていた。そんな中、起きてからすぐブログを書くなどといういつものルーチンを行えるわけもなく、そのまま車の鍵を持って愛車のエンジンをかけた。実は、前日に修理を依頼していたアクセサリー店からの着信があり、それを折り返すと、すでにリペアが終わっているとのことだったので、そのまま受け取りに行った。リペア代金も最少額で済み、仕上がりも満足。このペンダントをしながら海まで車を走らせて、気を整えなければならなかった。

最近では、何か気持ちばかりが急かされている状態で、なんとも落ち着かない。今、夕方5時のチャイムが鳴っているのだが、私にとっては、就業の鐘でもないし、とにかくこのまま薬の影響による眠気と気怠さで、落ち着かない時間が続くだけ。心当たりがあるとすれば、やはり自分の書いた文章というのを、何回も書き直し、それを多角的に最高していくというのは、思いのほか強い心理的ストレスがかかっているのかもしれないということだ。ただ、自分の心の中で、今まで作り上げてきた記事を、どこかで見直さなければならないという気持ちはどこかにあったことは確かだし、一時期、今まで書き連ねたブログを全て消去し、新しいサイトを構築しようとも考えていたのも事実だった。だから、この痛みのような気持ちとは、どこかで向き合わなければならなかったことだと思い、過去の記事と今の自分の気持ちを、すり合わせ、新しい角度を切り開いていかなければならないと覚悟を決めようと思う。

これを聞いている人にとっては、なんてことはないように感じるのかもしれないが、やはり自分の積み上げてきた文章には、絶えず責任が伴っているのだという気持ちは常にあるし、それに再度向き合うというのは、信じられないほどのパワーが必要だということは、知っておいてもらいたい。

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