思考力

入魂のビー玉

日没が近くなったら、部屋の天井からのライトを消し、間接照明だけにする。季節的に、陽が落ちるのがまだ早く、風呂やトイレ以外で移動するとき以外は、暗い中で移動するので、ゆっくり足で移動することになる。すると、ミニマムに生活していて、床にものが散乱していない自分の部屋が、とても安全であり、この調子で天井からの照明を浴びることなく、カラダには、睡眠の準備ができていることを知らせることができる。そうなってくると、くらい部屋の中で、チューナーレステレビから流れてくるYouTubeを閲覧しながら、徐々に覚醒レベルを落としていって、ベットで眠気が来るのを焦ることなく寝落ちできる。なんとも良いサイクルができたものだ。

アップルウォッチに連動させた睡眠アプリでも、ハイスコアが出ている日が多いのだが、昨日の睡眠は、中途覚醒が多かったようで、夜中に5000歩以上歩いているというデーターが出た。果たして、それはトイレに起きて、いつも海岸で行っているラジオ体操でもやっていたのだろうか。自分の記憶には全くないのだから、ここまでくると、素っ裸のまま外出しないようにしなければという自活の念が頭をよぎってしまう。今、スマホを見たら、身に覚えのない請求というか、引き落としがあったのだが、それは1ヶ月前に購入したアイテムのクレジットカード払いの請求だった。これまた「詐欺だ」とか「騙されている」などと叫び出さないようにしなければならない。

寝る前に、数時間、マッチングアプリの無料機能である、「5分トーク」という機能を楽しんでいる。誰と繋がるのかわからない状態で、5分間という縛りの中、話を盛り上げていくことになるのだが、その後、お互いに「いいね」をしていれば、見事マッチング成立で、そこからさらにチャット機能に移行できる仕組みとなっている。数人、チャットでのやりとりにたどり着いたのだが、それ以上の連絡はない。ただ、なかなか繋がらなくて、3時間程度、順番待ちをして、2〜3人と通話ができるので、その間は静かにチューナーレステレビを観ながら「待ち人来ず」のスマホを握りしめている。区切りのいいところで、眠剤を飲んで寝てしまえば、それでストンと寝落ちできるのだから、この機能に関しては、自分には向いているといえよう。

ピリッとした空気が、部屋に舞い込んでくる。それがカーテンを踊らせる。観葉植物を窓際へ置いて日光浴をさせる。深入りの熱々のブラックコーヒーが美味い。夜のチューナーレステレビから流れてくるYouTubeの「掃除風水動画」に触発されると、もう夜中であっても、掃除をしてしまうほどだ。だから、部屋はいつでも清潔な状態。何一つ無駄なものがない。全くものがないというわけではなく、死んでいる物がないということだ。そして、最近はずっとこんな状態をキープできているのだから、部屋に命が宿っているように感じてしまう。確かに、昨日は特に強いフラッシュバックはあったのだけれども、トイレの便座を吹き上げながら磨き続けていれば、「ありがとう」という言葉が、「さようなら」という言葉に変わっていくこともあった。もう、厄落としの期間に入ってきているのだろうか。

昨日、水晶玉を3つ購入した。玄関風水で、一部だけ物足りない部分があり、そこに何かを納めたいと思っていた。そして、その部分にうまく埋められたのが、地元の時計店で売られている水晶玉だったのだ。購入後、スケボーに行くときに、容器を車に入れて海岸へ出発し、海岸の光で新しい水晶を日光浴させた。そして、用意していた容器に、海辺で汲んだ正真正銘の海水を入れ、容器の蓋をしっかりと閉じて帰宅。そのまま真水で洗って拭きあげれば、3つの水晶が輝き、もともと持っていた水晶玉も、同じように洗浄したところ、輝きを増すことができていた。見返りを求めるわけでは決してないのだが、ここまでして邪気が自分の部屋に入ってくることもないだろいと思っている。

もう、インテリアや風水のことが頭から離れない。風水では、東の方向に、アナログ式の置き時計を飾ると良いとされていて、そのことをずっと考えていたら、いつの間にか「鳩時計」が欲しくなってきてしまった。人間には、物欲があり、それを止めることは特に自分のような収集癖がある人間には、消すことが難しいのだけれども、今の部屋にいるときのワクワク感を、もっと長続きさせたいとも思っている。この値段もピンキリな鳩時計が、自室に飾られる時が近いことは、どうやら否定するのは難しいようだ。

ミニマルな暮らしの中で、余計なものを処分し、その上であっても、何かを購入しようとすれば、必ずその次のものの品質を下げないようになる。これは、ミニマリストやシンプリストにはよくあることのようだ。とはいえ、さすがに買いすぎたスケボーが、車に6台も突っ込まれていて、さらに、今の部屋にも二台立てかけられているのだから、自分の部屋の風水の整え方や、自分の断捨離のレベルなど、まだまだヒヨっ子であろう。それでもなお、この記事の作成と動画アップロードを終えたら、すぐに掃除に取りかかり、海岸線の駐車場でスケボーを蹴って、全身に潮風と日光を浴びながら、体に覚醒したことを心から伝えてあげたいと思う。そのような生活に、無常の喜びと感謝を覚えられるのだ。

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