思考力

粉末とともに消える

コーヒーメーカーに、コーヒーの粉末を入れ、コーヒーが出来上がるのを待っている。こんな何気ない時間が、1日のうちで最も楽しみな時間の一つとなっている。ただ、この毎朝の時間であれ、もうコーヒーの粉末が切れかかっているので、終わりになる。まさか、コーヒーの粉末すら買えなくなるとは思ってもみなかった。さらに、Appleから、130円の支払いができていないという督促。預金残高が、130円未満だという何とも情けない焦燥感に駆られる。

千葉外房で、私は豊かな生活を求めていた。都会にはない、ゆったりとした空気に包まれながら、母と過ごす時間を大切にしたかったが、そんな幻想は、全く叶わなかった。もはや、自分の命を担保に入れてでも、依存の対象に身体を預けたいと思うほど、信じられぬほどの渇望が襲いかかってくる。私は、この貧困から悪あがきをすることなく、何か川の中で浮いているだけのような時間の過ごし方ができないかと模索している。ただ、そのまま流れていけば、行き着く先は、魂の抜けてしまった肉体の塊にしかならない。それは、確かなことだ。

もう、自己肯定感などは不要だ。ただ、まだ一部の希は消えていないことも確かだ。何かのきっかけで、もう一度、再起できる。これだけは確実に信じなければならないと思っている。今はまだ、自分の中では、ぼんやりとしか思い浮かばない先の人生だが、その先行きは、必ず明るい方向へとつながっていると信じよう。

もはや、最近の記事は、希望的観測ばかりの内容になってしまっているが、こんなにも刺激のない生活の中、迫りくる督促状の嵐の恐怖の渦中にいれば、抽象的なことくらいしか書けない。それでもやはり、私は私の人生を明るい方向へ進んでいると信じたいのである。

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