朝起きるというのが、難しくなりつつある。つい最近までは、気持ちよく目覚めて、優雅にコーヒーを飲みながら記事を作成していたのだが、ここ数日に至っては、すっかり日が昇った時間の蒸し暑い熱射が降り注ぐ時間にウダウダと起きるようになった。今日は、全くもって悲惨で、微睡ながら布団に潜っていると、甲高いドリルの音と、それによって破壊されるコンクリートの音が、突発的に聞こえ、心臓の血が逆流するような感じで飛び起きた。そこからもグズグズ布団の中にいたので、ここ数日悩まされている工事現場の大騒音の中、ウトウトすることになった。
その間、なぜかリアルなクロダイを釣る夢を見たのだが、夢占いでは、鯛を釣る夢というのは吉夢ということで、何かしらの良いことが起こらないかと少し期待している。ただ、この真夏日の酷暑の中では、全く外出する気になどなれず、やることといえば、YouTubeで動画を観ること程度になる。もちろん、そんな日々を贅沢にいただいているわけだから、今日もそれができるのであれば、十分に黒鯛の吉夢が叶ったとも言える。
昔のことが、頭から離れない。これは誰しもが、必ず抱えなければならない問題だ。それは、強弱はあれども、悪い思い出であればあるほど、自分の心をえぐりとる厄介で苦しい現象だ。心に深い傷を負って生きなければならないというのは、本当に苦しいことなのだけれども、自分の中にある傷というのは、外傷ではなく内因性のものであるのならば、それは瞬間的に頭の中を支配してしまう。今、自分自身がその状態に苦しんでいるわけなのだが、この不快な感情がいつ消えていくのかということは、正直不安なこと。不安でありながら、ずっと残り続ける自分にとってネガティブなことなのであれば、この問題とどうやって向き合って生きていけば良いのかというのは、深刻な問題だ。
いきなり爆音で叩き起こされるとはいえ、自分の好きな時間に起き、自分の好きな時間に眠る自分。それをできずに、定時に起きて定時には帰れず、たくさんの残業を抱えて帰ってこなければならない人もいる。前者を怠け者と定義するのであれば、なかなか返答に苦しむことなのではあるのだが、やはり後者の立場であれ、実際に自分の心に傷を負った経験があるのであれば、あまり前者を痛ぶるようなことは言って欲しくない。後者から前者へ傾いてしまった自分は、そんなバランスの取れていない状態に苦しんでいるのだから。