思考力

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「恋と仕事どちらかを選ぶ人もいるけれど 僕らしくやってたら両方とも大事だった」。これは、私が最も好きな歌手のうちの一人、槇原敬之氏の歌の歌詞の一部だ。私は、彼がデビューして一気に人気に火がつく前の高校一年の時に、大ファンになったので、かなり久しぶりに会うような、高校時代の友人たちには、槇原氏に対する私の千里眼を指摘してもらえる。ただ、違法なドラッグの魔の手にはまり込んだ彼は、もう復活できないのかも知れない。日本の音楽歴史上に、大きく貢献した槇原氏の活躍が、白い粉の餌食になるとは、つくづく恐怖と隣り合わせの薬の恐怖を知った。

今回のブログでは、そんな「白い粉」の話ではなく、仕事と私生活の「ライフワークバランス」についての考察をしてみようと思う。学生時代、どうしても納得いかなかった超優秀な友人がいた。同じ授業を受け、同じ遊びをし、同じ部活をしているにも関わらず、成績が良く、頭も良い人。どうしても、その謎を知りたかったのだが、もし、彼らから、勉強、もしくは運動のどちらかを引っこ抜いてしまったら、おそらく両方ともできなくなるに違いない。彼らは、ヤジロベーのように、不安定と思われる場所の上を大きく体を振りつつも、安定していられるのである。

彼のことを、「天才で努力家」という素晴らしい表現をした友人もいたが、まさにその通り。今では、そのヤジロベーのような友人の方は、日本ナンバーワンの大学から、その付属の大学院へ。そして今では、大学の教授である。私のような、少し強めの風が吹くと倒れてしまうような人生とは訳が違う。もはや、この歳で、業種は、ずっと塾業界といえど、一年契約で毎年職場を探していたり、空白期間による履歴書の傷を隠しきれない私にとって、私の人生の選択肢をどんどん削られていく。ただ、絶対に自分の人生に満足できるようになりたい。いや、なってみせる。

今すぐやめなければ危険な行為。今すぐ改善すべき行為。今後も続けていく行為。色々とあるが、どの選択肢を選んだとしても、自分の心の中で、自分を満足させられるような習慣を身につけたいと思っている。もう40半ばになり、自制心と良い方向へ向かう生き方は、昔よりずっと理解できていると思っているのだから。

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