思考力

イワシ好きなヘビ集団

 

昨日、2回目の新型コロナワクチン接種が終わった。私は、現在、接種後に懸念されている重篤な副反応はなく、一回目同様、針を刺した場所の周りに筋肉痛のような痛みがある程度。いつも通りの儀式である「コーヒー瞑想」とも言えるような、朝日輝くアパートのポーチで、心を静かにして、JAZZを聴きながら、ブログを書き綴っている。ただ、昨日の接種会場の病院では、やはり接種後に具合が悪くなり、車椅子で別室へ搬送された人もいたのだから、全ての人にとって、ハッピーなワクチンではないと言える。

そもそも、ワクチンを2回打てば、約95パーセントの有効率があるという発表がありながら、やはり3回目の接種が必要だとか、3回目の接種の安全性などについての話題が出ている。もちろん、ワクチンの効果というのは、インフルエンザの「それ」と同じように、効果がなくなっていくことは分かるが、まだ接種もできていない人が多くいて、3回目の接種が必要だという話題が上がっているのであれば、まさに「ワクチン差別」のような不思議な幻想も起こりうる。

昨日の東京の新規感染者数は、831人。数字が減ったことに安堵するのは、いささか問題がある。毎度のことながら、何を基準とした数字なのかを考えねばならない。PCR検査をした人以外の数は含まれているのか。重篤化した人や死亡者数の割合はどうなのか。また、2回接種した人の発症率はいかがなものなのかという、一面的な数字では割り出せないはずの数字が発表されているのだから、マスコミの発表というのは、全くもって不安を煽ったり、安心材料を与えたりで、視聴者の意識をグラグラにさせ、多くの人が盲信的になってしまうのだ。

先日、サウナのテレビを観ながら、マナーの悪いオジサンが、オリンピックの中継やコロナの新規感染者数の報道に対して、アナウンサーやコメンテーターのいうことを、まさに鵜呑みにして一喜一憂していた。このような人が、そもそも選挙に行くのかは分からぬが、やはり、4人で争う構図になった自民党総選挙の選挙演説で、「社会的立場の弱い人たちを第一優先に考える」という、ありきたりな発言を正面から受け取り、お涙頂戴のスピーチを聴いて、清喜一票を投じてしまうのだろうか。まさか、「誰かを切り捨てる」という発言を自分から唱える政治家などいないのだから、実際に当選してからの動きを分析して、これからの日本のリーダーを、皆で決めなければならない。

では、心の底から自分のことを考えてくれ、思いやりのある人という存在が、果たして全て善人に見えるかというのも、逆に考えなければならない。反面教師のような存在に見えていた人であれ、やはり、実際に自分のことを陰で応援してくれていて、自分の目標が達成されたときに初めて、その人の存在の価値がわかることもある。手数料ハンターなどと揶揄されている保険や銀行の窓口の人であっても、噂ばかりの表面的な先入観で差別的に考えるのではなく、その話し手が、本当に自分のことを考えてくれているのかを見極められる力を養成しておかなければ、善意でアドバイスしてくれている人を、まさに「切り捨てる」ことと同じになってしまうのだ。

必要最低限の知識は、物事を考える上で絶対に必要である。最近よく耳にする、「積立NISA」や「iDeCo」のような投資を始めたいと考えながら、インデックス投資とアクティブファンドの違いや、その2つがどちらに該当するのかも分かっていなければ、話のスタートラインにも立てていない。そのような知らないと恥ずかしい基本的な知識がないことを見抜かれてしまえば、まさに「カモネギ状態」のまま、悪い人が群がってきて、無一文にもなってしまう。

大量に釣り上げられたイワシの群れがあったとして、その中に自分がいたのであれば、詐欺集団は、もはや自分たちのやったことに罪悪感すら感じない。そして、自分が干からびた頃に、反撃に出たくとも、もはや魚へんに弱いと書く「鰯」の自分は、鴨からイワシと成り下がって、再び、極貧の海に放り出されてしまうのだ。自分の行動を楽にするためには、まずは、自分が無知であることをしっかりと認めつつ、それを克服するための習慣を身につけなければならない。全てを丸投げの状態では、全く自分の選択に主体性がなくなり、大きく失敗した後に、責任を取るのは自分しかいないことに気付くしかなくなってしまう。

中国が、TPP参加を正式申請し、米国に対抗する。米国が、それを真正面から受け止めたときに、その狭間にいる日本は、どんどん高齢化が進み、独立国家として存続できているのだろうか。徐々に勢力を失っていく日本。そんな日本で、もし後一年で自分の命が終わるとしたら、自分はどのような生き方をしなければならないのか。これは、日本人だけではなく、世界中の人が考えなければならない。”FIRE”という経済的な観点であれ、卑しい気持ちではなく、自分の人生の中での経済的不安を払拭するために、全世界へ投資するのか。米国一点に集中投資するのかを考えることも重要だ。お金の不安を解消できれば、自分の意識は、もっと細かい部分へと意識を向けることができる。

夫婦別姓の問題。現在、接近中の台風の問題。そして、今後の自分の人生の行方。このような問題の他にも、それぞれが考えなければならないことが、とても多い。明日の大荒れの予報の天気予報の中、少し自分自身の生き方を考えてみることにしようと思う朝のブログであった。

 

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