思考力

鍵穴を見るスポット

加害者の時間であれ被害者の時間であれ、「時間」の長さというのは等しく流れていく。最近の激しいフラッシュバック。目が覚めた数秒後に苛まれる強い怒りと恐怖。やがてそのときに取るべきだったはずの行動が頭を支配して、考え方が暴力的になってしまう。ただ、そんな苦しみが3年前の出来事だったとして、加害者の人生も同じだけ経過しているわけだから、悲惨なアクシデントがどんどんと風化されてしまうのは間違いない。どんな事件事故であれ、「時効」という期限が設けられており、最終的には訴えを起こさなかった被害者が、やはり最終的に一番被害を受けるというパターンが着地点になることが多い。

こう考えると、決定的証拠というものが無いとなると、結局はやった者が価値という図式が成り立つわけで、最近ではドライブレコーダーを始めとした様々な証拠を残す器具が開発されているのが、この図式を成立させる決め手のパーツとなるわけだ。事が大きくなれば周囲の同情や力が強くなるわけだが、個人レベルの事故だったり小さな組織のアクシデントとなれば、それが風化される時間も短い。全国的に展開している中古車店が不正をしていたことや、芸能事務所が所属タレントに静的な暴力をしていたことなどは、マスコミも巻き込みやすいのでスクープとなる。やはり事件性というのは、とても大事な要素となる。

いかにして事件を大ごとにするかを考えるより、いっそのこと加害者を見つけ出して一撃を喰らわせてやった方が早いとも思えるのだが、それもまたなかなか難しいことである。それでは自分がするべきことというのは、一体何があるのだろうか。そんな問題提起をしたところで、その回答など見つかるはずもない。そもそも何度この問題を解きほぐそうとしたところで、全くもって解決の糸口が見つからないのだから、ここで解決方法を書き連ねられるほど単純な問題ではない。

時系列上で考えれば、過去に起きた出来事が現在に悪影響を及ぼしていて、その悪影響が未来へと波及しないか不安になっている。つまり、過去からの視点が現在の私を苦しめているのだから、今を中心に過去と未来を考えるということそのものが、マイナスの要因を引き起こすことにつながっているのだろう。そう考えたときに、未来から「今」の状況を考えてみるという視点の切り替えもできる。未来から逆算して、現在をどのように未来へつなげていくかという仕組みに気づくべきだというわけだ。これが、なかなか哲学的要素も含んでいて難しい。ただ、ここに解決の糸口がある気がしてならない。いや、きっとここに突破口があるはずなのだ。

眠れない日々が続き、最近では朝日を見る事ができなくなってしまった。これは、自分にとっては危険信号だ。今日、腰と手のレントゲンを撮利、膝の注射を受け、今後の治療方針を決める。そして、明後日は東京に行って精神的な困難を乗り越えるための医師とのカウンセリングがある。さらに、明日、弁護士事務所へ行ってい「今」格闘している問題の諸悪の根元の会社を訴える相談を、弁護士にしてくる。実際の行動をより具体的にする事で、自分の取るべき行動が明確になる。頭でモヤモヤとシミュレーションをしているだけでは、心がガリガリと傷つくばかり。後手後手に回る事なく、絶えず自分を奮い立たせる方向を見定めていく事が、ときには重要なキーとなるのだ。

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