思考力

質の見極め方

明日は、東京へ行くので、バタバタしたまま出発し、ブログのことが気がかりのままだと気分が悪いので、今日のうちに記事を一つアップしておく。明日、明後日、東京の物件の内見にいく際、恥ずかしながらクールビズ用のズボンのサイズがなくなり、大手有名スーツ量販店で夏スタイルをカッコよく決めようと思い、家を出た。もちろん、サイズがなくなるほど見事に太ったわけなので、恐る恐るではあるが、店内を見回すのには勇気が入った。

早速、スタッフが寄ってくるわけだが、いつも通りのキャンペーンをやっているようで、あの手この手で商品を購入させようとしてくるのだが、この夏真っ盛りのフラフラした身体で、ニコニコと接客をされても鬱陶しいだけ。ただ、それをも上回る好感接客だったと言えるビジネスマナーが整ったスタッフだった。私のように、ぶくぶくと太った身体を、「ただのデブ」と揶揄しないような、遠回しな口調で接してくれるので、そこはプロ意識の高い人なのだと思った。

言われるがまま購入していたのではまずいので、価格と商品の機能性などを考慮し、自分の中で高いと思う商品に関してはキッパリと断った。断ったのであれば、去年モデルのパンツを勧められるわけで、それを購入すると決めれば、キャンペーン価格のズボンがさらに一本買えるというルートになっている。そして、シャツに関しても、あれよあれよという間に二枚買っていて、最後の3点目は「77円」という原価がいくらなのか不安になるようなアイテムを購入した。今のベルトがボロボロだったので、良い機会ではあったとはいえ、集中力のないままの買い物で、ベルトのサイズがブカブカ。さすがの私のウェストであっても、ズボンがズルズルと落ちていく。それに気づいたのが帰宅してからだったので、全くもって情けない。レシートは、さっさとゴミ箱に消えていた。

昔、それこそ大学生の頃は、スーツひとつとっても、量販店のものなどはダサくて着られないという変なプライドのようなものがあったが、よくよく考えれば、スーツの職人でもない限り、量販店とブランド物のスーツの違いなど分かるわけもないようで、安物のスーツであれ、サイズの合った清潔感のある物をキリッと着るのが一番カッコいいと知る。そもそもの話、ユニクロの品質などは、私が大学生だった頃とは全くの別物の高品質になり、多少着るものに拘っている私であっても、ユニクロのアイテムを着るようになった。

何を基準にするか。それは、その人個人の価値観によるものだ。ただ、そこに偏った見方を付け加えてしまうと、意味不明な固定観念などが加わって、過去に見下していたような物の本質を見逃してしまうことにもなりかねない。あくまでも、自分の中で大切にしている分野があるのであれば、自分の価値観というのを一旦取り外しつつ、もう一度全体の中にある品質というのを吟味すべきなのだと思う。本当に何かに傾倒するというのは、このような柔軟な考え方から生まれる物なのではないだろうか。

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