思考力

立ち止まる、今

ありえないと思いつつ、ただ今、病院のベッドにて、ブログを書いている。コロナの猛威は、こちらの戦闘力を完全に奪い取れるほど強く、さすが世界を震撼させるほどの破壊力を持っていることを体感させられた。こうやって、ベッドの上でiPadをタップしつつ、自分の左中指に心電図の機器が装着されているので、誤変換やタイピングミスが多々ある。これが、もし実際の言語障害だとしたら、どれほどのショックだろうかとヒシヒシと恐怖に震えるばかりだ。

もう、何年でも、毎日更新しようと思っていたブログであれ、コロナの凄まじい攻撃には、アッサリとストップをかけざるを得ない状況であった。私の意思とは無関係に、肉体の中にあるもう一人の自分が、コロナの力に制圧されていたのであるから、もはや身体全体が文章を組み立てることを拒絶してしまったようだ。ただ、こうやってベッドの背もたれを上げて、タブレットを弾けるだけ回復したのであれば、それは一命を取り留められた証なのだから、何かの信仰があるとすれば、スピリチャルな中に存在するはずの頂点に向かって感謝するばかりだ。

ひたすらに生きる。ただただ呼吸をするばかり。それも悪くないのかもしれない。そもそも、そうすることで精神の安らぎを得るのが、最近、妙に流行している「瞑想」なのであるから、過去の苦しさに解放されて、未来など考えずに「今」だけを考える。それでいい。今はそれだけを考えようではないか。

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