思考力

最適なタイミングでサイコロを投げる

「先手必勝」なんて言葉がある。石橋を叩いて叩いて渡らない私としては、憧れの四字熟語でもある。誰かと競い合い、いい意味で結果を出せる人というのは、やはりイニシャルパワーが強い。そのパワーが強ければ強いほど、その人自身が優れた力を持つ、優秀な人材と言えよう。例えば、今話題のFIREであれ、自分の心がけ一つで経済的安定を得られることを知ったのであれば、それを実際に起こすための最初の力というのは、非常に大切でありつつ、大きな苦しみを伴うものだ。

例えば、冷たい風呂に浸かるのと同様、最初の気合というのはとても苦しみを伴いつつも、一旦入ってしまえば、この上ない気持ち良さが待っている。サウナ業界用語で言えば「整う」状態である。だから、自分の才能を蔑ろにしない為にも、まずは実践してみるということが大切なのだ。そして、その向かう先がレッドオーシャンであるのならば、尚更のこと、思う存分「先手必勝」の考え方を優先し、その土地を耕すパイオニアになる勇気を持たなければならない。あくまでも、「先手必勝」の心持ちを継続であればの話だ。

そう言った意味において、私が開業届を出して、個人事業主となったのは、先手必勝なのかもしれない。勝ち負けの問題ではないにせよ、自分の意思で自分の行動を具体的に行動に移せたのだから、そのような意味においては、やはり自分の生き方に自信を持って良いのだと思う。捨てるべきは、安定を伴った安全策にしがみつくことであり、たとえ1人であれ、自分の生き方に自信を持って行動することが、先手必勝の鍵となるのではないだろうか。

運がある無しというのは、確かに時の流れに乗れるかどうかという点において、とても重要な要素ではある。しかしながら、どんなに素晴らしい才能をもってしても、いざとなったときに自分の能力を発揮できるかということは、とても大切なことだ。成功する人としない人の間で、決定的に違うことというのは、やはり先手必勝の心構えを持っているか否かに委ねられるところが大きいのだ。

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