思考力

見栄を知る

昨日、愛車が引き取られたので、本格的に自転車生活になった。やはり、外房の自転車生活はツライながらも、私の住んでいる場所は、他の地域に比べると、少しは開発化されているので、自転車でもかろうじて生活できる。車だと日用品やら食糧を買いだめするばかりではなく、買った物を全て食べ切ってしまうので、体型を維持するという意味においても、良いことに繋がる。ただ、やはりそれは強がりであり、千葉に引っ越してきてからというもの、ずっと車がある生活だったので、自転車オンリーの生活に、不自由さを隠しきれない。

世は、空前の車中泊ブーム。キャンプなどのアウトドアブームでもある。サーフィンやスケボーのような体力勝負なレジャーではなく、いつもの生活を、車内で過ごすという非日常を味わえるという点に魅力を感じる人が多いようだ。このような趣味や娯楽が流行ると、宿泊業界に影響を及ぼさないか心配であるが、そこまで懸念することでもなさそうだ。このインフレで不況の世の中、こういったカネのかからない趣味というか娯楽が流行るのも、当然の流れとも言える。

今、気持ちが早いが、次の相棒について考えている。やはり、経済的に考えても、中古の軽がベストだ。一昔前の軽自動車はダサいという概念を払拭し、今や車を持つことそのものが、見栄っ張りでダサいという風潮。それならば、やはり中古の軽で十分だ。1995年にWindows 95が発売され、それが一世を風靡しつつも、スマホがネオスタンダードとなり、生活に切っても切り離せない今、そんなミカン箱は、小さなスマホの中に、そのスペックが収まるような時代。時代が変われば、必要とされるモノへの価値観も大きく変化する。今の軽自動車の設備は、とんでもなく進歩していて、それこそ90年代半ばの普通自動車と遜色ない機能を持ち合わせている。

最近、よく言われることだが、「足るを知る」という素晴らしい考え方がある。すでにあるモノで生活をし、見栄を張らないという生き方。中古車から新車の普通自動車、そこから大きな車、そして外国車へと、人間の欲望にはキリがない。そうなるのであれば、やはり車は移動手段だと考え、あくまでも目的地で何をするのかを考えるべきだ。自分の自信のなさを、モノで着飾り、見栄でカバーするのは間違っている。やはり、自分の経験への投資こそが、生きる上で最も大切な投資なのだ。

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