思考力

所有することがアンモナイト

 

卓球女子では、銅メダル獲得者が出た。昔、幼児が卓球をし、負けそうになると涙がポロポロ出てしまうのだが、それでも試合を続けるという女の子がいて、そんな人も世界的な実力を付けた。芸能ゴシップには、全く興味はないが、どんなに頑張っても、くだらない芸能人の不倫の話などは、どこかしらのニュースのトップに出てくることもあり、それが視界に入ることは仕方がないことだ。だから、タイトルだけだから正確かどうかは責任を持てないが、そんな昔の「泣き虫卓球少女」が、何やらゴシップネタになっていたような気がする。まぁ、そんなかつてのアイドル的存在の人であっても、叩かれるということは、良くも悪くも目立っていた証拠。マスコミ側も、「ほどほどに」叩いてあげてほしい。

それにしても、マスコミの毎日の「コロナ」の逼迫した報道には飽き飽きする。以前にも書いたが、私の文章は、「雑記ブログ」で終始するのは避けなければならないので、トップニュースを閲覧するのだが、どの報道も、同じようにコロナの感染拡大の危険を大声で叫んでいる。ここまでくると、「オオカミ少年」。国民も、「またか」と思うだけ。政府の発表によれば、首都圏3県と大阪に「緊急事態」の方針を固めると報道。渋谷のスクランブル交差点が「サムネイル画像」になっていたので、東京の新規感染者が10,385人というのは、かなりの数だと思ったら、「全国」の新規感染者の数。東京は、3,865人だった。これも、何を基準にしたデータなのかは不明瞭だ。

これを多いと見るかどうかは別として、思わずクリックしてしまうようなサムネイルとタイトルを作るのが、向こう側の策略だと思うと、それに気づいていない人たちにとっては、コロナの危険性ばかりが強調されて、気がおかしくなってしまうのではないだろうか。ノーベル物理学賞を受賞した方が、今日、他界なさったが、それも、コロナの横にサムネイル画像があれば、「もしかしてコロナで…」という気持ちでクリックしてしまう人も出てくるかもしれない。すると、AIによって、次々とオススメされる報道番組のニュースが出てくる。このようなカラダとココロに悪い動画は、絶対に帰宅時の電車や、出勤時の電車で見るものではない。

さて、私はといえば、一昨日の台風の中で行われた波乱のサーフィンの様子を、動画を通してではあるが、目の当たりにし、その余波が残る一宮の少しサイズが小さい海へと波乗りへ行った。やはり、波はデカイ。アメリカでは急上昇の「皮膚ガン」を回避するために、日焼け止めという薬品だけに頼らず、サーフキャップという、海の中での日差しをカットする入水可能なキャップの初下ろしをした。気分は、「五十嵐カノア」といったところか。この固有名詞が分からない人は、ぜひググってから、この先をご覧になってもらいたい。

サーフィンでは、沖に出るときに、崩れてしまった波の下を潜り抜ける「ドルフィンスルー」という波の交わし方があり、今日ような荒れた海では、何度も何度もドルフィンスルーをしなければならない。ご存知の通り、キャップには、「ツバ」があるので、物理学的には、海に潜れば、帽子は脱げてしまう。しかし、この商品の謳い文句では、しっかりと「アゴ紐」を締めていれば、取れる心配はほとんどないということだった。何発か波を喰らい、気づけば私のサーフキャップの状態は、改造スクーターに乗ったヤンチャな若者のヘルメットのかぶり方のようになった。そして、とにかく波が次々と来る。ここまで読めば御察しの通り、沖に出て呼吸を整えた時には、私のキャップは「海の藻屑」となっていたのだ。

固定費の削減に努めていて、さらに物欲を最小限にして、ミニマリスト生活をしている。だから、そんな中で購入したキャップには、長く付き合いたいという「想い」が大きかったので、とてもショックだった。今、リラックスしたハワイアンミュージックを聞いて、のんびりと今日のサーフィンのことを思い出すことはできない。良い波に乗れたことは確かなのだが、キャップに支払ったお金を、海に放り投げたようなものなのだから。ただ、最近の仕事運も、なかなか上昇しているので、たくさん働いて、また買い戻せば良い。断捨離のキーワードは、「必要なら帰ってくる」だった。

リモートでの授業。初めて、オンラインで大学受験の問題を解説したときのボロボロの記憶が蘇る。もはや、オンラインでの指導などというのは、実教室の授業にかなうわけがないと思い込むほどだった。ただ、それは既に過去の産物。今は、実教室で授業をしてくれと依頼されても、正面から断る。わざわざ職場まで体調を整えて足を運んで、マスコミ報道のコロナの感染者数の一の位を1つあげたいとは思わない。今や、私の書斎のデスク周りは、完全オリジナルのオンライン教室と化していて、さらに、iPadのノートアプリを駆使して、もはや異次元ともいえる最先端の「オンライン授業」ができている。

5Gという次世代に向かう、圧倒的なスピードの最先端にいたいのであれば、積極的に新しい情報を汲み取り、それを積極的に活用しなければならない。そして、それを実践し続けることにより、私が設立した「思考力養成予備校」の共育理念に賛同してくれる、ビジネスパーソンや学生との出会いの間口を広げておかなければならないと思う。90年代に流行ったエンタメ番組が、今、YouTubeで気軽に閲覧できる時代。私が授業中に、よく雑談として話していた「電波少年」などの懐かしい番組が、次々と話題になっている。私のかつての教え子たちは、驚愕しているはずだ。

そんな「電波少年」の長尺動画では、当時のCMもはさまれている。マクドナルドの安いハンバーガーのCM。今では、ポケベルなんていう「化石」のようなモノが、抽選で当たるというCM。番組そのものであっても、20分程度の枠の中の企画に、どれだけの時間と労力とお金がかかっているのかと思うほどの番組だ。そんな頃と、今を対比して考えれば、どれだけ時代が進んだのかということが容易に理解できるし、これからの20年間で、どれほどの技術革新が起こるのかも、容易に理解できよう。ここを、チャンスとして前へ出るか否かで、今後の生き方とベースとなる経済力までもが、大きく変化する。

ソニーのウォークマン。コダックのカメラ。プリンターが普及する前には、年賀状を書く時期に、「プリントごっこ」なんていうのも流行った。それらを所有することがステータスなのであれば、今の時代に、「所有」することに「疑問」を感じなければならないどころか、所有に対して「否定的」でなければならないとさえ思っている。限りなくシンプルな部屋に、どうしても必要な機材のみを所有し、あとはレンタルとシェアをする。「ジョブ型雇用」なんて、まさにその典型モデルのようなワークスタイルだ。真に自分の自信のある分野でのみ力を出し、そこを補い合う形でタスクが完成し、それが作品となって世に出回る。

かつて、予備校講師が、自分の所有している”MDウォークマン”を、これ見よがしに自慢していた。そんな講師は、今、スマホを使いこなせているのか不安である。勝手なお節介とはいえ、これからの時代、カリスマ予備校講師の授業は、YouTubeで無料で受けられ、実教室へ高い金を払って授業を受けることなく、オンラインでスピーディーに授業を受ける。このような未来型ともいえない、すでに「現代型」となっているスタイルに移行していこうではないか。

-思考力