思考力

リンゴを口にして

最近は、夜にブログを書き上げてしまっているので、特段、朝に書くことはしなくても良いと言えば良いのだけれども、いろいろな動画で「脳のゴールデンタイム」という話題を耳にし、この起きてから20分程度のエネルギーいっぱいの脳で、記事を書いてみようと思ったわけだ。朝日が眩しくて、ひんやりとした空気の中、綺麗な空気を吸いながら、家のまえで歯磨きをする。リンゴをかじりながら、すっきりとした口の中で迎える朝というのは、やはり清々しいものだ。

何を書くべきなのだろうかと考えていれば、やはり、ドロドロとした精神状態を書こうと思うことはなく、今の精神状態をコンパクトにまとめて文字を並べていたいと思うような前向きな気持ちになる。やはり、早起きは素晴らしい。ここまで朝を快適に感じられれば、2年前に他界してしまった母も、必ず喜んでくれるはずだ。昨日、母の遺影を玄関に出し、鍵を取るたびに、懐かしい母の顔を思い出す。そして、今日は命日にあたるので、こんなときにばかり、良いことが起こるように母にお願いをしてしまう。やはり今だに甘えん坊なところは変わっていないのだなと思った。

今、コーヒーをすすりながら、部屋を見渡す。昨日の夜に、机のライトを粗大ゴミとして出した程度で、今日の粗大ゴミの日に捨てる大きな物は、もうない。あるとするならば、甘ったれた自分の根性くらいなもので、これに関しては、新しい住居に移ったら、徐々に捨てていけるはずである。そんな前向きな気持ちを、きっと母も喜んでくれるはずだと思っている。この年になると、あまり自分を変化させられないように感じるのかもしれないが、私にとって、それはもはや当てはまらず、自分の中に改善点が薄っすらとあって、そこにジレンマを感じているのであれば、その部分は、積極的に探し出して、改善させようと思っているのだ。

何か、深いことを書こうとしても、それを上回るような快感に包まれてしまい、グイッと心の暗闇に入って、それを探求しようと思う気持ちになれない。これは、ポジティブな考え方ができる証拠でいいといえばいいのだが、やはり自分を変革させようと思うのであれば、暗く生い茂っている、心の棘を見つけ出してみたいとも思ってしまう。そう考えると、自分なのかに2種類いる自分と対峙するためにも、朝と夜の両方で記事を書くというのは、とても大切なことなのだと思うのである。

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