思考力

煎茶に浸る

この記事は、昨年12月中旬に書かれたものです。

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先日の「お茶会」。じつに、面白かったということは、2回に渡って記事にまとめている。師範の言う「縁の下の力持ち」と言う昔ながらの表現に、妙な新鮮味を覚えいたことも記してあるので、是非とも読んでいただきたい。今回のブログでは、私の師匠を紹介しよう。私の人生の師匠である一人の小学校1年・2年のときの担任の先生は、目立つことをとことん嫌う先生だった。でも、限りなく教子全てを愛し、限りなく教育に情熱を注いでいた。未就学から、就学につながる非常に大切な時期に、人生で最も尊敬できる師匠ができたことは、私の人生に多大なる影響を与えている。先生の素晴らしい知性、優しさ、ユーモアなど、隠し切れる訳もなく、生徒は先生を慕っていた。保護者からの信頼も、とても厚い先生で、私が企画した30代前半のクラス会では、先生の顔を見るだけでいいからと言って、会が始まる数分だけでもいいからと、先生に会いにくる母親もちらほら見受けられた。

先生の記憶力は、尋常ではなかった。当時の生徒の顔と名前は鮮明に覚えておられ、家庭の都合で2ヶ月で引っ越してしまった生徒の写真も、しっかりと記憶なさっていた。これには、同席したクラスメイトたちは、驚愕していた。私などは、初めて担当したクラスの生徒6人の顔や、名前ですら、とっくに忘れていると言うのに。先生は、それだけの記憶力ではなく、それだけの愛情と、それだけの「余裕」があったのだ。

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