https://4kou-prep.com

思考力

2020年の終わり 2020年の始まり 思考力養成予備校より

昨年の今頃。こんなにも穏やかな年の瀬を迎えられているとは、つゆとも想像できていなかった。

往復3時間以上の通勤時間。始業8時半から、一気にタテに授業コマが入っている。質問の列が絶えない。電話が鳴り響く。終礼の後の新人研修で説教をしたら、終電に飛び込む。家路に着くと、次の日まで体力を回復させなければならないという義務感から、あせって眠れなくなる。うつらうつらしているうちに、iPhoneの目覚ましアラームに叩き起こされるが、またもや布団に溶け込む。朝陽が強く感じると、ギリギリの電車が迫っている。千葉の外房電車は、一本逃すと十分単位で次の電車が来ない。座席に着くや否や、安堵のため息。いつが1日の始まりかもわからない万年時差ボケ状態で常時グッタリしている。その日の授業の予習のテキストを開く気力も、眠る気力も起きない。ただただ、移りゆく田園風景が、千葉の都心部へ変化していくのを見るばかり。乗り換え駅から、次の成田方面へ向かう電車が近づいてくるのが恐ろしくなる。一年後の自分の姿などを予見する「ヒマ」すら与えられなかった。今思い出すだけで、頭の中が「ボヨン」とする。筆舌できない「音」。ヌメっとした効果音。おぉ、ちょうど一年前を記しているだけで、この電車の下敷きにならないですんだ自分の幸運に感謝せざるを得まい。それくらいの「カオス」のなかを泳いでいた。

 

年明け、受験シーズンも終わり、部長から英語講師の「軸」として動いてほしいという依頼があった。今思うと、「全力で断れ!」と過去の自分に叫びたくなるような、洗脳された正義感が芽生えた3月上旬。緊急事態宣言が出た数日後に「ウィルス性肺炎」。コロナではなかったにせよ、これ以上、「あの」会社に関わっていられないという本能から、辞意を出し、見事にコロナニートになる。これが後に、私の人生を一気に好転させることとなった。

私の熱烈なファンからの絵

などなど、つらつら。そんなこんなで、この一年の回顧録を綴っていても、聖なる除夜の鐘を聞くことはできないので、筆を止めよう。要するに、言い方は適切とは言えないが、コロナによって「人生が好転した」のだ。給付金やら融資やら、何をやるにも「お金」がついて回る。資本主義の鉄則だから文句は言えない。今では、資本主義社会こそ、最もシンプルかつ公平な仕組みはないと「思えて」いる。

9月に当予備校の開業届を出し、念願の自社を設立。真っ赤な赤字スタート零細企業丸出し会社とはいえ、企業家としてのデビューにはいい転換期だ。できるだけ経費を削減するために、ホームページも資料も教材も、最低限の出費で組み立てる。すると、無駄な動きには、敏感になり、一度、冷静になって考えるという習慣をつけ、ゴーサインが出たら、躊躇なく突っ込む術も覚えた。

 

自社移転(引越し)をし、大きく環境を変えた。社会の表と裏。光熱費、家賃などの固定費の削減。また、「無知はハッピー!」というアホ丸出しの過去の自分が、お金に関する書籍を読んで、お金の転がり方の勉強を始めていた。すると、人生がゆっくりと安定期に入ったようで、今では、冬の海に躊躇なく突っ込んでサーフィン の技を極めている。去年のストレス性過食の下っ腹とは比較にならないシックスパックを手に入れ、無駄な体脂肪は捨て去った。

安定を確認して、コツコツ書き溜めていたブログのURLをプリントして、年賀状を出した。ついでに、自社ホームページも作り直そうとしたら、コードのバグで収集不能となり、私の今年の年賀状を受け取った方々が、無事にこの記事までたどり着いてくれていることを願っている。

そして、ギリッギリの大晦日に、滑り込みニューサイトがオープンした。我ながら綱渡り的タイミングに胸を撫で下ろす。

 

とりあえずのホームページなので、文字と画像の色が同系色で読みにくいと思いますが、修正します。ちょこちょこ覗いてみてください。

-思考力