思考力

別れのハイボール

今年の1月下旬に入社した会社を、昨日、円満退社した。とても良い職場だったので、継続してもよかったのだが、このご時世、少子化とコロナの問題もあり、オンラインではなく、通塾して、講師と生徒が隣同士で座って授業をするというスタイルの塾が流行らないようだ。もちろん、流行っている塾は流行っているのだろうが、昨日退社した塾は、そんな波に乗り切れなかったみたいで、十分な仕事を私に与えきれなかった。こちらにも生活がある。だから、ここは一学期終了のキリのいいところで、終わりにしようと思った。

どんな塾であれ、受け持った生徒に対して、愛着がわかないわけはなく、少ないながらも育てていた生徒たちには、熱心に英語力を育めるよう、授業を創意工夫して行うことができた。それだから、自分から切り出したとはいえ、別れを告げるというのは、とても悲しいことである。やはり、今のような底辺の中にある平凡な日常に、感動という刺激を加えると、人生捨てたものじゃないなと感じる。勢いで、個人事業主として看板を掲げたものの、閑古鳥が鳴くような状態の自分のオンライン予備校。やはり、自分には会社に従属する生き方しかできないのだろうか。

昨日は、自分なりの退職祝いとして、350ml缶のハイボールを、2缶購入し、寝る前に呑んだ。最後に酒を呑んだのがいつだったのかも思い出せないほど久しぶりの酒に、強烈な美味さを感じた。コレを繰り返すと、依存症の渦の中に巻き込まれてしまうのは間違い無いので、もう呑むのは止めておこう。起床すれば、久しぶりに深く眠れたような気もしたし、まだ酒が抜けきれていないような感じで、まっすぐ歩けなかった。こんなに身体に悪影響を及ぼす飲み物を、毎日、浴びるように呑んでいた頃。私は、どんな精神状態だったのだろう。

これから如何なる人生になっていくのだろうか。現状は、底辺も底辺。ただ、それは社会的底辺と経済的定変状態である。こんな状態であれ、今までの自分の経験から、「今」を切り抜けられる術を見出せると考えている。もう、酒浸りの生活を送っていた頃には戻りたくない。きっと、シラフでも、自分の人生のナビゲーションは、正確に描けるのだと思う。だったら、何かに依存することなく、自分なりの生き方を模索していこうではないか。

-思考力