思考力

爆走して掴んだモノ

 

最近は、なかなか堅っ苦しい動画と感じてしまうようになった、「リベ大 両学長」の動画。私の金融リテラシーが、とりあえず必要最低限の初心者レベルまで来たので、少々、興味が薄れてしまったのかもしれない。ただ、全く観ていないわけではなく、途中離脱を含めれば、ほぼ毎日、クリックしているのは確かなことだ。もちろん、今日も拝聴させてもらっていたのだが、最近の薬の強弱の調節が上手くいかず、学長の関西弁のおっとりとした口調が、子守唄と化してしまい、そのまま二度寝をすることとなった。

椅子に座り、眠りながら聴くには、体勢があまりにもキツイので、布団に横になってストンと夢の中へと誘われた。心地よいピアノのBGMなどは必要なく、ユラユラと覚醒したり眠りに落ちたりの「脳波の波乗り」をしていると、いざ覚醒して時計を見るときには、結構緊張する。会社員だったら、このような眠りは御法度だった。1コマ90分の授業であれ、それに間に合うように身支度をし、シャキッと覚醒して電車に乗らなければならない。だから、このようなユラユラ とした眠り方は、大変危険なのだ。

目が覚めると、びっくり仰天。昼を大きくまたいで、午後の2時。最近、1日の予定は「ひとつだけ」と決めているのだが、本日の予定は、あと20分後に迫っていた。通勤時間”10秒”なので、何とか間に合った。今回の予定というのは、夏期講習から受け持つことになった、新規の生徒のミーティングだったので、遅刻せずに何食わぬ顔でヘッドホンを付けたわけだ。つまり、オンラインのメリットを、最大限に享受できたのだ。優秀なビジネスパーソンは、「朝の1時間」のモーニングルーティンを、非常に大切にしているが、私のように、「眠り薬」を服用している場合、ムリに体内時計を整えることは難しく、あまり良いことではないが、常に「時差ボケ」の状態になる。ただ、オンラインであれば、私のようなニンゲンでも、十分に仕事ができるのだから、とてもいい時代になったものだ。

マスコミのコロナの新規感染者数も、毎日毎日、手を替え品を替え、数字のインパクトを強めるために、軸がブレブレの状態で報道している。私の睡眠の波長ではないのだから、報道局同士で、何を基準にした感染者数のデータなのかを示してもらわねば、もう数字の上がり下がりに、一喜一憂することもなくなってしまう。今日は、全国の新規感染者数が、2ヶ月ぶりに5000人を超えたという報道だったが、いかにもオオゴトのような印象を受ける。これは、昨日の「東京」の新規感染者数の数字を、一種の「サブリミナル効果」のようにし、全国の感染者数の数字を引っ張り出して、一気に感染者数が増加したように報道したいだけなのだろう。「大変だ」「大変だ」「大変だ」。仰ぎ奉れば、国民の目が釘付けになる。ただ、このようなマスコミの手法に気付かない人も、「大変だ」。

梅雨が明けて、一気に夏模様。今日は、私が最近ハマっていた釣り施設が、無料開放日ということで、多くの人たちが集まった模様。気付かずに行かなくてよかった。こうなってくると、夏のイベントが一気に増える一方で、それに伴った事件や事故も起こる。クーラーをつけたままで眠り込んだ母親の車の中で、一歳の女児が死亡。熱中症だと見られて捜査されている。一時行方不明だった孫と祖母が、池で見つかり、孫の遺体を抱いた祖母が、衰弱して池の中にいたという、結構グロテクスな事件もあった。

もはや「夏」という季節そのものが、キケンな季節となるのかもしれぬほど、異常気象の惨事が立て続けに起こり、中国では大雨の影響で濁流が地下鉄の車内に侵入し、10万人が避難している。その割には、死者数が「13人」。コレ、ホントの話だとしたら、キセキではないだろうか。どうやってデータをいじっているのか分からぬが、このような信憑性のないような数字が嘘だとわかってしまうのは、現地の映像を見れば明らかだ。地下鉄の車内にいる乗客が、肩まで濁り水に浸かって、立ったままの状態。10万人規模の避難は、確実にせよ、死者が13人。コレまたマスコミは、「千年に一度の大雨」という大袈裟な報道だ。

ウェザーニュースでは、台風6号が、思いっきりソチラへ向かっているのだから、「1週間に一回」の大雨になってしまうのだろうか。まさに、異常気象ならぬ、通常気象。このままでは、新海誠監督の『天気の子』のラストスシーンは、もはや現実のものとなって、予言的中となりそうだ。このような短期間での気象の変化をなだめることは、もはや不可能に近く、今までの、特に近代に入ってからの人間の自然の生態系を無視した開発による「しっぺ返し」なのだから、痛みを受けた部分を、丁寧に片付けをすることに専念するしかなさそうだ。

人間の欲望に際限はなく、クラウンに乗っていればレクサスが欲しくなり、レクサスを手に入れれば、ベンツかポルシェ。やがて、ロールスロイスとなるのか。いや、その頃にはジャンボジェットくらいを欲するようになるのかもしれない。コレは、人間の性なので、自分の欲望を飼い慣らすいがいなく、日々の生活の中で、自分の理性がキチンと行動を制御できているのかを確認しておかなければならない。暴走する自分を冷静に省みたときに、周囲にいる人たちが、自分を「カネ」としか思っていない人ばかりになっているかもしれない。こうなっては、すでに手遅れだ。

私は、最近の短時間睡眠の爆走モードが、やっと落ち着いたようで、振り返ってみると、暴走モード時のクレジットカードの使用履歴が、毎回の如く残っていた。ただ、今回のビッグウェーブは、自覚症状があったぶん、カードの使用回数こそ多けれど、大きな買い物はしておらず、何より自分が成長したと思ったのは、「モノ」をほとんど買っていないということだった。釣りのコマセ。ガソリン。pizazz。その他、「体験」にお金を費やしていたのだ。こんなふうに、自分の心の波乗りを続けていけば、案外、コレからも上手く生きていけそうである。

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