思考力

指の鮮血が教えてくれたこと

「コロナ慣れ」とまではいかないのかも知れないが、私のYouTubeの「最新ニューストピック」には、コロナ以外の情報が見え隠れしていた。ただ、マスコミというのは、庶民を煽るために存在しているようなものなので、コロナの代わりにノミネートされたニュースであっても、何やら不吉な「殺人事件」の暗い話題。こうなってくると、我々は、ずっと暗い雰囲気の中で生活を続けなければならないわけで、それが嫌なら、とっととラクして上手くいく人生を考えた方がいい。もちろん、ニュース報道などとは関係ない生き方を選択して、気楽に生きることだって、個人の勝手だ。誰に咎められるわけでもなかろう。

手の指も、足の指も、ザックリと切れている。新しい相棒が、かなりヤンチャな奴で、海の中では凄いパワーで私の足を引っ張る。すると、コイツを引っ張り返すと、跳ね返ってくる勢いを抑えきれない。大きな波に巻かれ、顔にコイツがぶつからないように掴もうとすれば、勢い余って、私の指から鮮血が流れる。効率よく波を捕まえられるようになり、いっぱい波に乗れるようになると、やはり無茶をしたくなるのが私の長所であり、欠点でもある。イメージばかりが先行して、気分はトッププロ。年齢などは関係なく、大技を決めたくて躍起になる。前回、膝のヒアルロン酸注射のついでに、バキバキ音を立てる首のレントゲンを撮ったが、まだ骨と骨がズレている程ではない。最近は、医者も話しかけなくなってきて、どこか他の病院へ行けというような怪訝な顔つきになっている。

今、私が最近気に入っているポイントで大会が行われていて、日本のトッププロが凌ぎを削って技を繰り広げている。先週あたりに、異常に上手いサーファーで溢れ返っていたのは、これが原因だったのかと理解できた。決して、私の腕が衰えていたというわけではなかった。波乱混じりの大会のようだが、私としては、いつもの場所で大会が行われると、やはり波質を落としたポイントでの入水となるので、あまり歓迎ムードにはなれない。ただ、地元のサーファーのように、定期的に海の清掃を行っている身分でもないので、文句を言う筋合いも無い。

この年齢で、こんな世界情勢の中、こんなにも夢中になれる趣味があるというのは、とても感謝すべきことだ。サーフィンを「趣味」と捉えると、愚か者だと「カミナリ」を落とす方もいらっしゃるので、神聖なる行為とでもいおうか。それはそれで、解ったフリをしている愚か者だと「喝」を入れられてしまいそうだ。それほどまでに、サーフィンの世界というのは広く、誰でも気軽に始められては困るような側面も持ち合わせている。かつては、女を狩るための道具として「サーフィン」を捉えていた人も、今や妻子を連れて海に来るような年齢でもあり、そのような親を持つ子供が、世界の檜舞台を夢見て大会で戦っている。

今、夜の10時を回ったところ。もちろん、明日の貯金の「フライングブログ」。株式投資であれ、ビットコインであれ、時間の流れという軸が基準になっており、売り時と買い時を見誤ると、大きな痛手を食うことになる。お金が増えたら、それを守銭奴のように囲い込む人もいるが、やはり、お金というのは、時間の対価として得られたわけだから、使うときには惜しみなく使わなければ、何のために稼いだのかが分からなくなる。浪費は悪だが、消費は悪にもなれば、神にもなる。ただの「紙」とはいえ、そこに含まれた重みは、どの時代も変わらないと言える。だから、フライングブログであっても、とりあえず書き切って、明日のサーフィンは、目が醒めたら“GO!”の状態にしておく。良い波は逃したくない。

最近の趣向が変化したのか、今、BGMで流しているのは、ジャズとヒップホップの間の曲。ほとんど、ジャズよりなのだが、タイトルには、「ナイトシティ ジャジーヒップホップ」となっているので、ヒップホップの括りに入るのだろうか。とりあえず、夜のブログには、なかなかマッチしていたので、そのままそれをBGMとして、ここまで記事を書いた。もう一つオススメされた曲は、「眠っている間に癒される音楽」。やはり、「AI様様」と言っていいのか、私の今日の波乗りの疲れを察してくれているのかも知れない。波情報によれば、明日も引き続き「良い波」のようだ。早く眠って、明日を迎えよう。ただ、なかなか「不眠症」だけは、私の波乗りを許してくれない。鬼嫁がいる家族の主人だと思って、少し自粛しなくてはならないのかも知れない。

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