思考力

ゆとりない歩を進める

自分の現状と向き合う。今、経済的に、こんなにも苦しい状態は、人生の中で一度もなかった。いわゆる「ボンボン」だった自分は、親のスネをかじって、お金のこと以外を真剣に悩んできたのだが、やはり根本的に、お金に困っている人は、ガムシャラに働くから、悩んでいる余裕がないとも言える。だから、勤勉や勤労に励むという行為は、とても尊い。私は、今まで苦しんできた経験というのは、いつでも親に頼れるという安心感からできたことなのだ。

今、インターネットがもたらした、めぐるめくスピードで進歩している超情報化社会や、大きく進歩した科学技術の発達により、我々は、その恩恵を受ける者と、それを受けずに生きていく者とに引き裂かれようとしている。今の段階で、前者にいるのであれば、さらに資産を増やして生きていける可能性があるのに対し、実質的に経済的に困窮している後者に属しているのであれば、いつの間にやら何かに依存していたり、従属していたりすることになるのかもしれない。

人生に奇跡が起こるとすれば、先程の「経済的ゆとり」を中心に考えれば、やはりお金の安心感を基盤としていなければならないはず。そのことは、今の自分にはよくわかる。なかなか難しい状況にいると思う「今の自分」であるが、ここ一番で何かを成し遂げられたことも事実。人生の突破口を探し、ミラクルとは言わずとも、人並みな生活を送れるようになりたいと思う。先行きは不透明というか、真っ暗であるが、やはり時間は進んでいる。どこかで再起しなければならないことは確かなことなのである。

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