思考力

見守って自守る

昨日は、TOKYO渋谷の病院の月一回の受診日。こちらは、月一回のペースなので、それほど苦痛ではない。むしろ、20年以上に渡る私の症状の変化や、過去の私を取り巻く環境を知っている医師に会いに行くということで、安心できる月一回のイベントである。そして、昨日は、受診の終わり際に、コロナの感染拡大が広がってきているので気をつけるように伝えられた。

それでもやはり、東京SHIBUYAは、ゴミゴミしていて、歩いているだけでも消耗する。1ヶ月分の薬の量も多くなってくるので、薬の待ち時間だって、ゆうに1時間以上かかることもザラだ。1時間以上、イライラしながら街中を散策し、まだかまだかと薬を待ち、その後は、千葉外房の自宅へと2時間半以上かけて向かうのは、なかなかツライものがある。だから、最近は、受診が終わった直後に、千葉に自宅の最寄り駅の薬局に、カルテの写真を予め送信し、到着と同時に薬を受け取るという、実に画期的なシステムを利用して、薬を受け取ることにしている。全くムダがない。

コレには、もう一つメリットがあり、その薬局の薬剤師の女性が、非常に魅力的な方で、薬を受け取る時だけ、じっくりと話ができるという特権を得られるのだ。この時ばかりは、胸躍る瞬間である。中年も中年のドスライクナマポ人間の私などの片思いなど、全く届かぬ恋心とはいえ、恋をすることそのものに、金はかからぬし、自由なことである。誰に侵害されるものでもない。昨日も、とても素敵な笑顔をいただくことができた。そして、幸せな気分で家路に着いた。

しかし、私の幸せな恋心とは裏腹に、世間では、とんでもない事件が起こっていた。安倍元首相が、銃撃されたのである。もう、日本中が混乱し、号外まで配られていた。最終的に、非常に遺憾なことであるが、安倍氏は他界してしまった。私は、銃撃を受け、わずかに息のある状態の安倍氏の経過を、SNS等で、リアルタイムで視聴していたので、他界したことを知った時は、やはりショックで、思わず「ワッ」と声をあげてしまった。

最近は、良くも悪くも、「起きた時間が朝」の生活をしているので、YouTubeを視聴する時間が長く、ドキュメンタリー番組を観ることも多い。その中でも、狂気に満ちた人によって殺害された人や、その遺族の苦しみを考えている最中での出来事だったので、やはり、今回の事件は、私にとっても、重みがある。

ある精神科医の主張の中で、特にこのような大きな事件が起こった時に、自分のペースを引っ張ってしまうようなニュースに巻き込まれないようにすることは大切で、思い切ってスルーするという態度も大切だという。特に、私のようなメンタル疾患を持つような人は、注意が必要なのだそうだ。やはり、私も、この事件に関しては、少し距離を置いて接することもしなければならない。自分の身は自分で守るという、私にとっては、あまり好きではない表現になってしまうのだが、今はそれが得策だといえよう。

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