思考力

守れないアドバイス

快眠のためには、午後3時以降は、カフェインを摂取しないようにすること。これは、睡眠に関する改善案では、真っ先に出てくるアドバイスだ。しかしながら、今日の自分のように、目が覚めたのが、午後3時なのであれば、寝起きのコーヒーという、私にとって一番贅沢な時間が取れなくなてしまう。今、記事を書きながらすするコーヒーの苦味を感じつつ、今日も明日も明後日も、同じように睡眠障害と、昼夜逆転生活に耐えていかなければならない。薬を少し長めに効用する配合にしたのが原因かも知れないが、やはり双極性障害と睡眠は、切っても切り離せない関係にあり、これをうまくコントロールできるかが、この障害とうまく付き合っていけるかの大きな鍵となってくる。

先日、高熱を出す以前からずっと、大量のお菓子を腹の中に流し込むという「作業」を繰り返していたので、体がムチムチしていることが分かる。昨日、発熱がおさまって初めての入浴をしたのだが、やはり体重計に乗れるだけの勇気がなく、そのまま湯船に浸かっていた。睡眠を促進するためには、湯船に浸かるということは、とてもいいことなので、そのような意味でも、しっかりとした入浴は意識している。ただ、双極性障害の患者のうつ病期は、とにかく風呂どころか、歯磨きをすることすら難しくなることがあり、ツイッター(X)でも、同じ障害を抱えている人が、こぞって風呂に入れないことを嘆いている。健常者の人から見たら、不潔極まりないことであるとか、気合が足りないという根性論を叩きつけられそうだが、そのような人は、双極性障害の真の苦しみを理解していない。

そんな寝起きの中、歯磨きをする前に、郵便受けには、一枚の検診票が入っていて、今月請求された水道料金が、高額であることに気づいた。確かに、追い焚き機能付きではないから、都度、風呂に水を貼らなければならないし、この時期の冷たい水で食器を洗うというのは、とても困難だから、かなりじっくりと温かいお湯になるまで水を解放していたのだが、それにしても高額な請求で驚いた。でも、生活に不便な節水をするよりかは、何か他のところで節約をしていかなければ、ただの忍耐ゲームにもなってしまうし、先日のように、どこかに無理がたたって病気になるわけにもいかない。光熱費の節約というのは、聞こえがいいところだけれども、やはり生活満足度を大きく下げるような節約は、自分の場合には「害」になると思っている。

今、こんな曇りの中の霧雨が降っている天候の中、同じような心境の自分がいる。そして、そんな自分が、ルンバのスイッチを押すことさえ渋ってしまった。床の物をべっどにあげて、玄関に落っこちないようにガードのゴミ箱を二つセットする。この作業がしんどい。それでも、力を振り絞って準備をしたら、あとはルンバが床を縦横無尽に駆け巡って、掃除が完了する。なんとも便利なマシーンだ。そして、今、加湿器の水量がなくなったアラームが鳴った。自分は、水を足すだけでいい。一日中フル稼働している空気清浄機や、サーキュレーターも、自分の面倒な作業を代行してくれている。

これらにかかる電気代を考えたときに、それを無駄な出費とは考えない。仮に、淀んだ空気の中、埃まみれの床に、物が散乱していれば、精神的にも参ってしまうのは確実だし、この作業を家事代行サービスに依頼するなんて、それこそ無駄な出費になってしまう。自分の中の健康に対する考え方、そして、何よりも優先しなければならない「双極性障害」との向き合い方を、いつも考え続けている。それが、障害者の中で、いつでも気においておかなければならない、最低限の意識の方向性の確保なのである。そこに、苦しさではない、責任感を得られれば、症状が一気に重くなる可能性は低くなるはずだ。

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