思考力

喰えなくなる時間

誰かと連絡をしつつ、待ち合わせができるとしたら、ヤドカリ生活が続いていた私は、何やら嬉しい気持ちにもなる。ここのところ、少しずつではあるが、外の世界とのつながりも出てきて、何かしら人と話をする機会に恵まれている。かつては、何かを話さなければという焦りが先走りしてしまっていたが、話すことがないのであれば黙っていれば良いし、さらに今の自分は、誰かと話をしたいという気持ちが強いので、要らぬ話を楽しんでいたりする。別に躁状態というわけではないが、誰かに話しかけて、そこから話に花が咲くというのは、やはり毎日が楽しくなる大きな要因の一つである。

本日は、歯医者に行って、歯茎の検査と治療を受けることになる。いつものことながら、デンタルフロスで引っかかってしまう部分があり、そこでフロス を力づくで引っ張ったら、ブチっとフロスが切れてしまったのだ。1時間近く奮闘したのだろうか、フロスや指、歯ブラシで詰まり物除去を試みつつ、結局フロス の残骸は取れぬままだった。そんなこんなで放置していたフロスの残骸が歯間に挟まったままで生活していたら、歯茎が腫れ上がって痛みすら伴うようになってしまったのだ。完全に予定外の出来事。それはそれで外界とつながれる要因ともなるのだから、ありがたくいただいておこうか。

明日、まとまったお金が入ってくる。とはいえ、それらのほとんどは、滞納しているモノの支払いに消えていく。もはやフードバンクを禁じられてしまっている自分としては、これからのヤドカリ生活が、どれだけ悲惨な状態になるのかを心して身構えておかなければならない。とはいえ、自分の力で生活を成り立たせられなければ、これからもフードバンクを恐れるヤドカリ生活の地獄に怯えながら生きていく以外無い。そうならないためにも、自分の中でできることと、なせることの分別を考え、残りの人生のタイムリミットを意識しながら自活して生きる道を選ばなければならないと思っている。

-思考力