思考力

出戻り熊の二度寝

信頼できる人。そんな人の信頼を裏切るようなことを、今朝方、2件もやってしまった。私の信頼する医師と歯科医である。両者とも、私が心から尊敬し、持病も歯の状態もシッカリと把握してくれている2人。さらに、20年以上、担当してくれている感謝の念が尽きない方たちである。もちろん、それほど長く信頼しているわけだから、千葉外房に身を置くようになっても、しっかりと3時間程度かけて通っているのだが、今日は、寝過ごしてしまい、予約をすっぽかしてしまったわけである。

歯医者に関しては、これで3連続のすっぽかしであるから、電話越しに、もはや改めて予約を取り直して欲しいということを言い出せなかった。私は、エクスキューズが苦手なので、原因が「寝坊です」と素直に言ったのだが、やはりその電話の雰囲気はフリーズ状態になってしまった。やはり、お互いの信頼関係の潤滑剤として、気の利いた嘘をつくことも大切だったのかも知れない。これを、嘘も方便というのだろうか。

このような状態に陥った寝坊の原因は、外気温のせいでもある。一気に真冬並みに下がってしまった外気温に、冬眠の指令が脳味噌に加わってしまったようだ。とにかく寒かったので、エアコンをつけて寝たのだが、それが逆に心地よい「春眠暁を覚えず」の状態をも引き起こしてしまい、眠りを延長戦へと持っていってしまったようだ。過ぎてしまったことは仕方ないとも言えず、やはり信頼するドクターたちとの約束を破ってしまったという結果に関しては、大いに反省すべきである。

ドクターとクランケの間には、きちんと平等な関係がなければならない。そして、インフォームドコンセントで、しっかりとした情報をシェアしておかなければならない。ただ、それを実践する為には、さらにシッカリとした大前提として、患者側も、そのような医療に置いて、約束を守るという最低限のルールとマナーと責任感が必要なのだ。さもなくば、円滑なコミュニケーションに基づいた、適切な医療は受けられないのである。

このようなことが起こってしまうと、プライベートでの約束事をも緊張してしまう。それだけ緊張感が出るのであれば、今回の寝過ごしたという悪いハプニングは、良いお灸だったと思い、次回からの約束を守るためのお守りとしておこう。

-思考力