思考力

コロ助お見舞い申し上げます

人間という生き物は、「美」と「健康」に対する意識が、非常に高い。本能的に他の生物も同様なのかもしれないが、人間の作り出した「対価交換制度」の中では、「お金」で「それら」を引き換えにするという数字の問題も絡まってくる。そうなってくると、やはりメディアの広告には、いつでも「美容」と「健康」に関する情報が多く存在するようになる。美意識の基準というのは、ある種のコンプレックスから生じる感覚が基盤となっていて、誰かと比較したときに自分が感じるジェラシーが原因となっている場合がほとんどだ。私は、囚われの身となった偉大なバイオリニストのエピソードを、受験生を送り出す最期の授業で語り、自分と他人を比較して羨望することの愚かさを伝えている。

誰もが認める世界的俳優であっても、いわゆる「自意識過剰」から生じる自責の念で、何度も整形を繰り返す超有名スターもいた。また、十分に美しいと思われる日本の女優であっても、左右羽の顔のバランスに劣等感を感じて、同じように何度も整形を繰り返していたなどという事例もある。このような病的な価値観の偏りは、激レアであるといえど、どんな人であっても多少なりとも「劣等感」を抱いていたり、「嫉妬心」というものを心に秘めていたりすることは確かだ。逆に考えれば、仏教用語を用いるなら、このようなを「煩悩」ともいうべき「邪念」を完全に消し去ることは、悟りの境地に達した者しか達成できない「境地」の中にしか存在しないのかもしれない。

冒頭で述べた「美」に加えて、人間が欲しがる「健康」に関しては如何なものであろうか。原因不明の不可解な肉体的症状に疑問を抱き、どこの病院へ行っても異常が見つからない。無意識のうちに精神的な負荷が心に重くのしかかっているのかもしれないと思い、精神科に行ってみる。そこで処方された薬が効くのか効かないのかに個人差はあれど、人間の感情の操り方というのは、個人個人で差があるのは当然で、やはり先ほどの「煩悩」のような不可視の不安な感情そのものを完全消去することは、山奥に篭っている仙人であっても極めて難しい。

金融知識を上げていき、節約する意識を高め、その節約した資金を投資にまわす。手数料、優待株、不動産の価値などを、日々丹念に勉強していて増やしている資産。それを何に費やすかは、これまた個々人の問題であるが、やはり心が揺らいでいるとき、今回の記事の言葉で言えば「煩悩」が心を揺さぶっているときに、近寄ってくる人間に注意を払うことは極めて重要だ。もがき苦しむ自分を締め付けている今の雑念の根源を一瞬にして切り取って、一気に改善されるのなら、自分の資産を惜しみなく一括投資してしまうかもしれない。

突然、家に入ってきた営業マンが、高齢者に言葉巧みに「睡眠」の価値を語り出し、「美と健康」の重要性の解説が始まったらどうなるだろうか。成金丸出しのヴィトンのバッグから出て来たノートパソコン。カチカチと高速でタイピングされる指の動きに見惚れているうちに、噂のインターネットなるものから「コアラマットレス 」ならぬ「コアラマットデス」が紹介される。外国人が楽しそうにジャンプしても、全く倒れないワイングラスの動画が品質の高さを物語る。とどめに、コアラマットレスの「口コミ・レビュー・高評価」を読み上げられれば、「コアラマットdeath」を購入する高齢者だって出て来てしまうかもしれない。高齢者が多い地域の場合、不審な人が来たら、必ず老眼鏡を用意しておくのは最低限の「詐欺師バスター」だと思っておいた方がいい。

私自身が詐欺師に騙されたとき、初対面の時と「フェイク品」に気づいた時の対応の変化には、舌を巻く以外なかった。神として登場したニンゲンが、気付いたら「チンピラ」になっていた。リターンのない投資とも言えない、搾取に対して怒る相手は、他ならぬ自分自身となる。カリスマ予備校講師の鮮やかな解説の中に、たまに矛盾があり、何とかそれを補い隠して解説をしていると感じるときがある。特に、YouTubeで予備校講師の授業を視聴できるようになった時代に、それなりに長く今まで経験を積み上げた私からすると「苦しいな」と思う解説もある。ただ、そこまで素人は気づかないだろうし、やはりプロの授業の立て直し方も、舌を巻くほど巧妙だ。

ただ、そんな「すり替え」を行ったことを見抜いている視聴者が確実に存在していることも確かで、私と同じようなツッコミを入れていた部分を、しっかりとコメント欄に残している人がいる。やはり、少々のごまかしなど、その分野に精通している人には見抜かれている。そういった意味で言えば、ほとんどの「虚言」というのが成立しない時代になったのだ。また、どんな人気チャンネルであったとしても、全て「高評価ボタン」が押されているわけではなく、必ず「低評価」をつけてくる視聴者もいる。こうなると、どんなに正しいことを主張していたとしても、それを「虚言」だと主張するものが出てしまうことも事実。「本質」を見極めるのは、どの時代であっても難しい。

こう考えると、専門的な知識に伴う自分なりの意見をもち、客観的に正しく物事を判断できる状態で生活していなければ何らない。大量の情報を、無批判に受け止めているだけでは、自分の意思が消えて無くなり、「コマラマットレス」を売りつけてくる詐欺師に引っかかったり、あるいは、「架空の神」に祈りを捧げるためのインチキ宗教に「御布施」をするか「献金」するか。盲信していた教祖が、過去にスキャンダルを起こしていただけの一人の冴えない人間で、本人が今までの教えは「全てウソでした」と言ったところで、今まで「ソレ」を信じていた教徒たちは、果たしてこれからの人生で「全てウソ」ということが「本当」なのかどうかの正確な判断は、その後の人生において可能なのだろうか。

私は、英語講師である。もちろん、まだまだ授業を改善する余地はあるし、そのような謙虚な気持ちを持てなくなったら、教壇を降りるときなのだと常に思っている。長く講師を続けていれば、私も振り返ればやはり、授業中に「ウソ」を教えていたこともある。それは、人間的な「ウソ」ではなく、英語の知識不足による「間違い」である。例えば、発音一つであっても、“Thursday”の発音を[サースデー]と発音して教えていた。"front"を[フロント]と発音して教えていたりもした。それぞれ、正しい発音は、[サーズデー]であり、[フラント]である。講師デビュー当初は、「強調構文」を「形式主語」と教えていて、それを熱心に語り、純朴な生徒は熱心にノートに書き写していた。ここまで知識がない状態だった私は、とんでもないニンゲンだった。

お気づきの方がいれば嬉しいのだが、今日は、あえて「睡眠負債」の話をイントロダクションとして切り出さなかった。毎日の綴っているブログの中で、多少のアレンジも必要なのかと思ったので、あえてそうした。ただ、これ以降は「睡眠負債日記」に関する話題になる。やはり私としては、毎日苦しんでいる睡眠に関する話題は、どうしても書かなければならない。もちろん、毎度のことながら、すでに手書きの原稿を作ってあるので、ここから先の内容が、私の不眠症の愚痴で終わることはない。このような「雑記ブログ」で終わらないということは、これからのブログでも同じであり、何度でも同じことを宣言することになろう。

朝起きればなぜか泣いている。そういうことが近頃ない。『君の名は。』では、そういうことが「時々ある」なのだが、私には「ない」。一般的な会社員や学生にとっての朝の時間に、私は浅い眠りを繰り返している最中であるはずで、その浅い眠りが故に、必然的に長い睡眠にならなければ、普通の人と同じ「睡眠」にはならない。ここまでの状態になってしまえば、もし、寝ぼけざまに「コアラアットレス」を売りつけられたら、そのまま購入してしまいそうだ。今日は、一段と威勢よくリビングの下に「カラムーチョ」の残骸が散らばっていた。相当派手にやらかしてしまった。何をやらかしたのかは、最近のブログから察してもらいたい。

たまに目覚め良く起きて、朝のゴミ出しに成功すると、向かいに住む煎茶の師範のおばあさんに、「今日は早起きね」と笑われる。私が、夜な夜な眠りにつけずに焦って車を走らせて、コンビニのスナックを買いに行く車のエンジン音を聞くこともあるらしく、また、昼に起床して玄関と窓を開け、風水の運気を上げている姿も見ているようだ。愛車のマフラーをいじっている訳ではないので、とりあえず騒音問題には発展しないはず。また、そのまま「お経」をあげている訳でもないし「讃美歌」歌っている訳でもない。ただ、断捨離による風水運気の上げ方にならって行っている玄関と窓の開閉の儀式。私は、無宗教者。部屋から「お香」の香りもしない。ちなみに、師範に誘われて参加した「お茶会」のときのお香の匂いは、かなり強烈だった。

今日は、[サーズデー]。久しぶりに、雨の音の中、ブログを綴っている。最近の晴れ間の長さが異常だったのか、カーステから流れるウェザーニュースのオネーちゃんの情報では、今までの晴れを取り返すかの如く、今日の雨は徐々に激しくなるらしい。こんな鬱屈とした日に、浅い睡眠が続いていつつ、朝っぱらから出勤しなければならない会社員は、特段不幸だ。今の私にはムリ。別に、眠りが浅いとか雨が降っているからという理由ではなく、自然に発生したのか、どこの国が意図的にバラ撒いたのかも判断できない「コロ助蔓延状況」で、強制出勤させるような会社に勤務しようとは到底思えない。リストラするのは忍びないから、コロ助に代役してもらおうとしているとしか思えない。

仮に、コロ助をバラ撒いて、どこかの国が覇権を握ろうとしているのか知らぬが、家畜の豚でありながら、わざわざ自らの脚で養豚場の柵の中に入る必要もなかろう。リモートで行えば済む仕事を、わざわざコロ助を体内に取り入れてしまった可能性のある「豚」を、出勤養豚場でゴリゴロと鍛える必要もない。私は、コロ助のおかげで「柵」から逃走することに成功し、集中力アップのBGMを流し、ゆったり心を落ち着かせながら、リラックスコーヒータイム。訳のわからぬ言いがかりをつけられて、訳のわからぬまま校舎を異動させられる心配もなくなった。配属先で、イチから『電波少年』のネタを披露する必要もない。

今日は、いつも大いに賞賛させていただいている、東京で4年3ヶ月お世話になった塾の「オンライン授業」。そろそろ『個別指導塾アイディール 』という固有名詞で書いても読者に伝わる状態なのか。いやはや、それにしても、とても楽しみだ。この1週間は、やけに長く感じた。それはなぜだか考えてみる。最近、謎が解けた。『暑中お見舞い申し上げます』。この歌の歌詞の中で、「早くあなたに会いたくて、時計を逆さに回してま〜すぅ〜」。これが、まさに今週の私の時間感覚を狂わせた原因だと判明。

雨降りてスケボーできなし。今日は、これから「カラムーチョ」の掃除から始めて、トイレと玄関をピッカピカにしよう。そして、教材の準備を万全にして、志の高い受験生と質の高い授業をし、互いに火花を散らそうではないか。

 

 

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