思考力

Hungry Angel

意思を持たないとはいえ、「新型コロナウィルス」の攻撃は恐ろしい。全世界が直面している残酷すぎる事態を引き起こした。昨日と今日、先月と今月、半年前と現在、一年前と今年。これらの数字のデータは、そもそも「無症状」の人や「検査を受けていない」人の数を含んでいないので、正確なものとは言えはない。また、コロナのワクチンが急ピッチで開発されていることは、とても素晴らしいが、やはり番人に対して有効ではないらしく、コロナのワクチンによる「アナフィラキシー反応」が、少数であるが出ているのが現状。ただ、医療に“100%”は無く、英文法のように、ルールがあれば例外もあるという事実もある。悪い反応が出てしまった少数の人には残念だが、そこだけをクローズアップして過剰な心配で、開発を遅らせるのも良くはない。

かつて、世界が一丸となり、全く同じ大きな課題に対して、本気で取り組んだことはあっただろうか。言い方が適切とは思えないが、超極論的に言えば、猛威を奮っている「新型コロナウィルス」に対し、皆で正しい打開策を考える。そうすることで、「この悪夢から目が醒めると世界が変わる」という新しい前向きな発想で、世界中の内なる力を呼び起こし、「コロナ」によって信頼関係が生まれ、そのおかげで勇気を引き起こしたと言っても良いのか。

ただ、何やら日本政府はコロナによって「信頼関係」を構築していないようだ。東京都知事と神奈川県知事が、緊急事態宣言の延長に対しての政策に食い違いが生じ、切迫している深刻な事態に対しての都知事の呑気な姿勢に、神奈川県知事がイライラしている。なんやかんやで話が絡み出し、千葉県知事も埼玉知事も話が噛み合っていない。そんなこんなの渦中で、首相が宣言延長を表明した後に、テレビ電話で「信頼関係が薄れるからダメだ」「先走ってごめんなさい」という後のお祭りごとをしている。国民全体の信頼関係は今後どうなってしまうのだろうか。

やはり、国民同士の間であっても、信頼関係に大きなズレが生じた不幸もあった。5歳児が餓死するというなんとも痛ましい事件が発生。普通の母親であれば、愛おしい我が子に、愛情をたっぷり注入して抱っこ紐であやし、子供がキッズ番組を観ている間に、親が腕によりをかけて美味しい料理を作る。そして、家族団らんの幸せな夕飯が出来上がって、みんな仲良く「いただきます」。それが普通なはずだが、この事件では正反対の悲劇が起こってしまったのだ。事件の後に、我が子に「ごめんね」という謝罪のメモが残っていたとしても、時すでに遅し。

ただ、今回の事件に関しては、意図的なものではなく「マインドコントロール」による可能性が高いと言われている。「偽のママ友」によって「真のママ友」に引き離された「ママ」。ありもしないことを捏造して、「偽ママ」が「ママ」を洗脳していく。「私が味方だ」という親身なお手伝いで生活保護費の受給申請を「親身に」申請して、それを吸い上げる。そんな虚像の世界を「善」と考えてしまうシンプルな親の子供は、スーパーで「何でも好きな食べ物をとっておいで」と言われ、お菓子を持ってきて「ママが好きなお菓子だよ」と言って持ってきたという。洗脳が解けた今の段階で恨むべき犯人は、洗脳したニンゲンなのか、自分なのか。ただ、犠牲者の子供は、洗脳している人も、洗脳されていた母も知らなかったというのは事実。そう考えると、やるせ無い気持ちでいっぱいになる。

固定概念というのは、非常に恐ろしい。「天皇制」が「主権在民」にコロッと変わる。いつの間にか「社会主義」が「共産主義」になって「資本主義」になって「〇〇主義」になって…。昔は、粗悪な品しか製造しないと言われていた国が、時経てば先進国からの受注が増加して利益が大幅に上がったり、いきなりアメリカの裏にある時差がピタリと12時間の国に最新の注目が集まったり、車の生産が世界的有名だった国が、呑気にガソリン車ばかりを作っているうちに、電気自動車開発が進んで、いつの間にかおじいさんおばあさんの国に向かって突き進んでいたり…。当たり前だと思い込んでいたものが、時間が経つにつれ、取り返しがつかなくなることがある。洗脳されていたことに気づくのが手遅れな状態になっても、時間は戻せない。

「LIFEHACK」。情報処理産業を中心に、いかに効率的に作業を効率化できるか。これは、ハッカー文化の一つであり、全ての分野において、普通の人よりも遥か先を見据えている人材が、新常識をつくりあげていく。「ダイエットには、有酸素運動より筋トレ」「1日三食は食べ過ぎだった」「1日8時間睡眠は間違い」は、ネオスタンダードになった。今では「運動は痩せない」という極端な考え方も出てきているらしい。コレは正しいのだろうか。そう考えると、不幸な歳の取り方をしたくなければ、常に、市場の先をいく考えに敏感になり、「ライフハッカー」とコラボして、実はデタラメだったという非常識に、いち早く気づくべきだ。今だけしか考えていない「常識人間」に嫌がられるくらいの自分をアピールしていれば、自分自身が「ライフハッカー」になれるかもしれない。

弊社設立後、半年以上経過した。すると、固定費や税金に関する知識に敏感になる。経営者として当然だ。超有名大企業が、なぜ中小企業化するのか、どうすれば家賃を経費として計上できるのか。国が定めた「税金」という足枷を軽くするための戦略知識もストックしている最中だ。世界の情勢、日本の情勢、小さな地域での情勢などを知り、自分の会社や自分の生き方を常にアップデートしていく。こうやって、生き方をブラッシュアップし、より良い人生設計をしていきたい。

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