思考力

綺麗に流す場所から

自分だけに限ったことではないと思うのだが、あまりにも暇すぎたり、超多忙だったりする時ではなく、ある程度の予定が詰まっていて、程よく忙しくて予定があるときの方が、部屋全体をきれいに保つことができているような気がする。わりと有名で、言われてみれば納得ではあるが、「忙しい」という漢字の語源は、「心」を「亡くす」と書くわけであり、多忙な中で掃除をするというのは、なかなか困難なことではある。逆に、時間が余っているような時であれ、その持て余した時間を整理整頓や掃除に向かわせることは、とても難しいものだ。

「片付ける」の語源に関しても、どこかで聞きかじったことであるのだが、ある物事に対して「片をつける」だった気がしたが、やはり、ある物事に執着や未練があると、片付けそのものに身が入らず、断捨離をすることもままならない。これまた逆に、物を整理整頓できる人の活躍は素晴らしいもので、元メジャーリーガーのイチローなどは、必ず自分の持ち物を大切に扱いつつ、整理整頓を怠らなかったそうだ。整理整頓ができるか否かというこの傾向は、ほぼほぼ人間の生き様を表しているようだ。

私は、日常生活同様、部屋の片付けにも波があり、最近というか、ここ三ヶ月程度の部屋の散らかり方は、末期状態とまではいかないが、かなり悪い方向へと進んでいる。坂口安吾のように、物が散らかっていた方が良い文章を書けるわけでもないので、スッキリと整理整頓を心がけたいものだが、特に私の場合は、心の波長が崩れると、部屋の整理整頓というのは難しいこととなってしまう。

なんやかんや、今回の依存で浪費した資金も底をつき、一文無しになってしまった。そして、それを見抜いていたかのように、架空請求詐欺に遭いそうになった。生活全体が、カネの臭いで充満している。ただ、もはや現在起こっていることに敏感になるよりも、ある程度のことは「仕方ない」「片付かない」というふうに、鈍感になった方が心も軽くなって、いい精神状態になるかもしれない。いや、きっとそうだ。そうすれば、部屋もきっときれいな状態になるはず。

周りは周りで、勝手に時間は過ぎていく。私は私で、自由に時間が過ぎていく。そこで双方向の流れを批判する筋合いはどこにもない。まだ起きていないことに気を取られることもなく、これから起こることに対して万全の管理をしていこう。それでは、このブログが書き終わったら、早速、トイレ掃除から始めようではないか。

-思考力