思考力

逆風と向き合う

昨日は、今年2月から、雇用関係になった塾のオンライン授業であった。Zoomを用いて授業をするのだが、最初から骨が折れた。まず、自分のIDとパスワードの入っている手帳を家に置きっぱなしにしており、ログインができず、やっと新規ミーティングが開始されたと思いきや、向こう側の設定ミスで音量がミュートになっていた。これでは授業どころではない。

遠隔授業というのは、まだまだカーナビが初期のDVD主流だった頃の状態で、動作に不具合が多いスタイルのようだ。これが満足に対面授業以上の成果を発揮するのは、やはりまだ先のようだ。教える側と生徒のITリテラシーにかかってくる面も大きい。ただ、完全に普及した頃には、ボタンが指紋認証にでもなって、ログインして通話するのに、秒単位で行えるようになるはず。だから、その頃まで、この教育革新の波に押しつぶされないようにしなければならない。講師として生きていくためには、教育の流れ全体を知り、自分もアップデートしていかねばならない。

昨日までの体調不良。これは、コロナ云々ではない、精神的不調であったのだが、授業をしてアドレナリンとドーパミンが出ると、その日の辛かったことや苦しい不調などを一掃できる。やはり、自分には「教える仕事」というのが適職なのだろうと思える。授業開始5分前に来て、授業後5分には帰っていく学生時間バイト。こんな人たちが、教育業界をダメにしていることは明らかだが、自分自身が授業の予習と復習をしていて幸せならばそれで良い。仕事は、自分自身が納得できる満足度である。誰かを槍玉にすることではない。

今日も、オンライン指導の別会社と面接がある。そうなれば、私のオンラインでの授業スキルは、否が応でも上がっていくわけで、手を抜くことなく新しい指導スタイルを経験することで、新しい教育の世界が大きく広がるのである。「改革は知なり」である。

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