思考力

先駆者としての逸材

 

中古サーフボード 屋に置いてあった「スキムボード」。大伯人にとっては、見たことも聞いたこともないモノかもしれないが、波打ち際に向かって板を放り投げつつ滑らせ、それに飛び乗って波に板をぶつけて技を繰り広げるというスポーツだ。このスポーツは、完全なるブルーオーシャンでありつつ、同じマリンスポーツであるサーフィンと比較したら、競技人口としては、完全に「絶滅危惧種」である。

80年代には、全日本サーフィン選手権の正式種目だったブルーオーシャンである波乗りスタイルであった私が波に乗る「ニーボード」などは、一部の熱烈なファンの支えによって人気が復活するかもしれない。また、私が毎日乗っている「ロングスケートボード」などは、もっともっと競技人口が増える可能性はある。ただ、スキムボードは、そもそも日本で、もっといえば世界でも流行った試しがない。ブルーオーシャンならぬ、ただの「池」なのかもしれない。

一目置かれた存在となるためには、やはりブルーオーシャンで戦いを仕掛けることと、物の相場を知って、正しい判断を下すことが大切。判断と言えば、住んでいる家に関しての時代の流れの変化の中で、大きく価値観が動いた。家賃を支払いに追われることなく、月々の家賃と同じ金額を払って、支払いが全て済んだら、自分の家として資産になるという謳い文句で、不動産屋に一戸建ての購入を勧められて買った人は、35年ローンの半分くらいの中途半端な中で、予想だにしなかった感染症が流行るなどとは考えなかったはず。富を築いた成功者だけに当てはまることを、一般庶民を交えて「右向け右」の価値観が、いかに危険かということを示す典型的な例である。

終身雇用が崩壊しつつあり、好きな仕事で働きたいという気持ちをピュアに持つことが難しい時代。ほんとうに稼ぎたい人は、何よりもブルーオーシャンを探すことと、寝ていても金が入る「仕組み」を考えることだ。そんな中、一時的なのか、YouTubeで一生を風靡した「ひろゆき氏」への注目が徐々に冷めていっているようだ。YouTubeの閲覧回数を見る限りでは、それを否定することは、とりあえずできない。

ただ、彼はYouTuberとしての活動の他にも、本業があり、別に選挙に出るわけでもない。目立ちたがりやの私とは正反対の、極度のめんどくさがりやの彼が、何か労力を使って目立とうとすることはないはず。仮に、彼の動画の再生回数が落ち、本が売れなくなったとしても、彼が世間に与えたインパクトは大きく、人生で関わってはいけない人や、嫌われる人の特徴などを知って、それらの人と距離を置くことの重要性を、その強い影響力で説いてくれた希少な人物である。男と女の感じる魅力の差異などの考え方なども、彼なりの視点で切り裂いている点などは、とても斬新であり、まさに「ブルーオーシャン」の開拓の礎となりうる。

新型コロナウィルスで始まった令和の時代。結婚という価値観が大いに揺らいでいる。独身が嫌なら都会へ引っ越すことが推奨され、別に結婚することに価値を感じないのであれば、AIに身の回りのことをしてもらえば、それで事足りる世の中となる。身近にいる「関わってはいけない人」については、とりあえず一切を無視し、AIで補いきれない部分の一部を任せられるかどうかで、自分に対して有益な人なのかを判断する基準もできるであろう。クラウドワークスやランサーズなどの役割を考えれば、その流れがくるのは、容易に考えることができる。

覚えにくい英単語を歌で覚える。基本動詞をイメージで覚える。全ての英文を、文法的に骨の髄までしゃぶる。長文読解も、三角ロジックを使って、とにかく論理的に読み解く。このような自分にしかできない誤魔化しの効かない授業をしていれば、自分の中で見えてくる「ブルーオーシャン」がある。後は、その方法を真似されてもいいと断言できるようなスキルを磨くだけでいい。それが、パイオニアと言われる逸材なのだ。

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