思考力

大音量の中で考える

 

日本の中だけであっても、大きく価値観が変わり得つつある。例えば、夫婦間の問題ひとつとっても、夫婦別姓のメリデリが議論されたり、そもそも結婚することへの懐疑的な考え方さえもがあったり、専業主婦という立場の捉え方などに対しても考え方が大きく変わっている。もっと言えば、もはや子孫さえ残したら、あとは親の生き方は自由になるという考え方などもある。私は、このような結婚に対しての価値観が変化していくのは当然のことだと思っている。ただでさえ、このコロナ禍で、世界中の人々の生活様式そのものが変化を余儀なくされ、そこに従来の価値観が変化していくのは当然といえるからだ。

そんな世間の流れについていくのが難しいと察した、最近よく問題視されている「無敵な人」。刃物を振り回したり、油を注いで着火させようとしたり、なかなか派手なことをしている無法者。自分が乗り切れなかった時代の波への融合の遅延は、本来、自分で責任を取るべきであり、他人の命を削ることでなないと言いたくもなる。このような状況であると、やはり若者に考えるべきことを考えてもらいたくなるのは常で、自分の魅力を出すというのは、他人を傷つけることに傾くことではないのだということに気づいてもらいたい。

実は、今、かなりイライラしてブログを書いている。隣の空き地の草を老夫婦が爆音を立てて刈っているのだ。骨伝導イヤホンを装着して、ジャズをマックスの音量にしてブログを書いているのだが、耳の穴は丸出しであるから、全く意味がない。今年買って良かった物のうち、ベスト3に入る代物であるが、今回ばかりは使い物にならない。ただ、その老夫婦の「草刈り」に文句を言う筋合いが私にあるわけでもなく、仮にここで私が激怒しようものなら、それは「無敵な人」となんら変わりがなくなってしまう。人間には理性が備わっているから、そんなくだらない無茶はしない。

私は、このアパートに引っ越し、3ヶ月ほど経過した。近所の人には「明るくて優しい人」という印象と、在宅勤務の教育関係の仕事をしている人という、2種類の信用口座に、信用を貯めている。何かの不満に対して、いきなり怒鳴り込んで文句を言うようなことはしない。信用は、人生の大きな基盤を作り、それをうまく活用できる人間は、まさに「優しい人」であり「優れた人」でもある。このような考え方も、自分らしく生きるためには面白い考え方だ。

ワクチン効果であろうか、一気にコロナの新規感染者数が減った。この事実を、素直に受け入れるか否かは、個人の自由であるが、マスコミを疑うことを差し引いたとしても、ワクチンの効果は強力であったと言える。このような目まぐるしく変わる世の中で、自分の考えを奇抜にしていくのも、なかなか悪くはない考え方といえる。さて、うるさい部屋から出て、波乗りに行く準備でもしようか。

 

-思考力