思考力

夜が朝陽に譲歩する時

 

サーファーの中では、「スーパー朝イチ」という言葉があるのだが、今は、まだ夜明け前。最初に目が覚めたのは、夜中の1時であり、その後は、こうやってマックを弾いている机に突っ伏して眠っていた。もはや、熟睡とは程遠い状態だ。心が疲れていたら眠りなさいというアドバイスもあるが、安眠できる状態ではない私の肉体は、なかなかに自分を癒してはくれないようだ。ただ、今は、お金の心配以外の悩みなど特別にあるわけではなく、このまま次回のTOKYOのクリニックで、眠り薬をもらいに行くまでは、こんな状態でも構わない。

「豆腐メンタル」などという言葉もあった。メンタリティーが落ちやすい人の気質を指すようだが、その先天的に生まれもった性格そのものを、無理に変化させるようなことをすれば、やはり、不安や不満は募っていくばかりであろうし、このストレスが蔓延しているような社会で、無理やり考え方を変えようとしても、ネガティブな側面が変わらないことに、イライラするばかりになるであろう。もはや、私も中年真っ只中で、自分の気質も性格も体質も理解できつつあり、それに抗おうとすることが、いかにナンセンスなことであるかをも分かっている。

出会いというのは、自然に訪れる。そのためにはもちろん「運」も大切な必要条件にはなってくるのであるが、ドラマのような運命的な出会いとまでは行かずとも、自分に対して誠実に生きていれば、自然に舞い込んでくるものが「出会い」なのであろう。自分を知りて、己の気質を見抜く。そして、他ならぬ「自分」という離れられざる者と折り合いをつけられたときに、人生そのものが好転するのだと思う。新規感染者数が減少しつつ歯あれど、まだまだ予断を許さない今のコロナ禍で「幸運」を掴んだ自分。やはり、自分から目を背けなかったことが、自分自身を救い上げたのだと思っている。

千葉に来て、心と体を休められるような眠りに落ちるのは、なかなか難しいようだ。しかしながら、深夜とはいえ、コーヒーを飲みながらジャズを聞き、ブログを書ける幸せがある。東京での生活と比較すれば、半分くらいの速度感しかない千葉での生活でも、得られる充実感は、2倍である。iPadを使って、委託された業務をこなす。車に乗って、コンビニのWi-Fiを拝借しながら作業をすれば、編集作業など、あっという間に終わる。こうやって、毎日毎日書き綴っているブログを見て、私の文章表現に理解を示してくれた人に、文章作成の依頼を受けた。

コロナ禍で絶望しているのであれば、反対側から光を当ててみればいい。自分はレッドオーシャンにいるのではなかろうか。今、こんなときだからこそ、自分なりのブルーオーシャンを開拓できるのではないか。そのような気持ちを常にキープしていれば、必ず自然な流れで「出会い」は訪れ、人生は好転していくはずなのだ。

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