思考力

じしんのあるなかのブレないこえ

 

釣りから帰り、魚を捌き、締め、煮込む。今までの通常サイズのアジやサバとは違う、大きくて固い黒鯛も捌いた。酒を引っ掛けながら調理した魚をいただきたいところだったが、なかなか経済的に余裕もなく、「あのブドウは酸っぱい」とでも言わんばかりに酒をあきらめ、早々に、眠りについた。時間としては、20時頃だっただろうか。寝袋とヨガマットで眠るのは、やはり少々無理があると思いつつ、敷布団を買う余裕がない。ただ、大事なことは、寝具ではなく、日中に日の光を十分に浴びて、生活リズムを整えておくなどの生活リズムの調整のほうがよっぽど大事であると理解している。

ただ、昨日は、やっと身体が休息をとり、脳が昨日の釣りの疲れを回復させているときに、スマホから大音量で「地震警報」が鳴り響き、叩き起こされた。不眠症の私が、やっとキャッチできた21時前後の睡眠を妨害されるのは、非常に不快ではあるが、近所の家のワンコが何度も鳴くほどの大きな揺れではあった。案の定、目が醒めたのは深夜1時頃となり、ノソノソと寝袋から出てきて、ニュースをチェックすれば、都内では、消火栓の泡が噴出したり、山手線が運転中止になるなどの被害が出ていた。震度5強の揺れであれば、災害に弱い日本の都市で、何らかの惨事が起こるのも、ある程度仕方ないと言える。

ただ、都会であっても、生放送中の番組のスタジオでのニュース報道の男性キャスターの落ち着いた声と、不安を掻き立てない冷静な言葉の中には、何やら安心感を得られるような、地震速報の対応であった。YouTubeで閲覧した動画を再生して、その対応を知ったのだが、スマホからの爆音通知より、よっぽど冷静に動くことができる素晴らしい避難指示だ。このようなキャスターが、突発的なアクシデントだけではなく、「コロ助情報」などを報道すれば、多少の不安は軽減されるのであろうか。いまだに報道されているコロ助感染者数も、各局が協力して、毎日ではなく、1週間程まとめて報道してもらいたい。

ここ数日、とにかく地震が絶えない。もはや「南海トラフ地震」の前兆としか思えない、日本各地で頻発している地震。また、赤潮の関係か、環境破壊の関係か、8割のウニが大量に死滅。たまたま時期が重なっただけで、このような出来事そのものが一過性なものであれば良いのだが、悪魔が目覚める2021年の10月にならないよう祈るばかりである。スピリチャルなことを信仰していないが、私にできることといえば、やはり心のどこかではあっても、不測のアクシデントを回避できるだけの運を持ち合わせていると思える、冷静な自分をキープする。さらに、ブラック企業に舞い戻ることのないような、命を削らない環境にいられているのだと信じたいところである。

天災の心配ばかりではなく、私は現在、非正規雇用で、かなり困窮している状態に陥っている。レジャーに行くのにも、百円単位の節約を考えることが多い。政治家の方々には、1日でも早く経済的援助をしていただきたいものである。無駄な時間を過ごしたくはない。”A day in the LIFE”。人生の中での、ある一つの日。本当に必要かどうかを判断し、今すぐ捨て去らなければならない物や思考があれば、一気にそれらを引き取り出して、捨て払ってしまわなければ、人生における判断力というのは鈍ってしまうばかりだ。

不用品や雑念や邪念に支配された生活などは、もっぱら遠慮する。拘束されてしまうような環境からは脱却し、本当の自由を手に入れることを、いつも通りの目標と定めて生活していこうと思う。

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