思考力

風を交わす炎の光

 

昨日は、予報では大きな被害をもたらすであろう台風が近づく中、今住んでいるアパートのオーナーが来てくださり、玄関の凹みを修理してくださった。台風の為、別日にするかを提案されたが、Twitterでは、台風の進路が変わり、それほど大きな悪影響は出ないということを知ったので、そのまま訪問してもらうこととなった。私の住む街では、やはり大雨になることはなく、久しぶりに会うことができたオーナーとも、楽しい会話ができたので、いい1日を過ごせたというわけだ。

ただ、やはり大型で強い勢力を持っていた台風であったのだから、その被害を受けた地域もあり、私の兄の家族が住む、神奈川県横浜市などは、ケガ人や住宅への影響はなくとも、住宅街の石垣が崩れたり、近隣5世帯8人に避難指示が出るような大雨の被害もあったとのこと。台風らしい台風ではないと感じつつも、地域によっては深刻な被害を受けた所もある。こう考えれば、台風が抜けた後の蒸し蒸しした寝る前の部屋の中で、寝苦しいからエアコンをつけて寝てしまい、寒さで目が覚めるという、あまり良くない目覚め方をした私の被害など微々たるものであろう。

オーナーが、玄関の修理をしていた時は、すでに日が暮れていて、かなり視界が悪いようだったので、先日、ホームセンターで購入したランタンを使用してもらい、明るい光とともに作業してもらった。そのランタンの光は、まるで炎が揺れているかのような光の動きをするため、寝る前に部屋を暗くして眺めていると、リラックスして睡眠誘導の光となってくれる。LEDのシーリングライトの光を浴びながら「眠れない」と言っていた私は、少々の出費と努力を怠るべきではなかったようだ。

世界的に活躍するビジネスパーソンの朝は早く、毎日が上手くいく朝のスイッチの入れ方が完璧なルーティンになっている場合がほとんどだ。1日のスケジューリングも完璧に近く、睡眠時間を削ってまで仕事をするような生産性が低くなるような働き方をすることはない。ただ、歴史上の人物として2局化して対比させ、自分を分類した時に、自分が、天才気質の信長タイプか凡人タイプの秀吉タイプかは、割合こそ違えど、どちらに当てはまるのかを考えて見るのも面白い。胸を張って、前者だと言い切れる人がいたとしても、やはり心のどこかで、自分は後者ではないかという気持ちもあって、そのような謙虚な気持ちを持っているからこそ前者になれるとも言える。

ある悪い政治家が死去したときに、死んでも弔われないような人物であれば、その人の戦略が、たとえ価値という結果を伴ったストラテジーであったとしても、その戦略をしていた頃の悪行が、すでに周囲の人物から見抜かれていたということでもあり得る。そのような他人の反感を買ってしまうようなやり方であれば、いざというときに、自分の戦略がうまく機能しなくなってしまう。そのときに、いわゆる「化けの皮」が剥がれ、死んでも恨まれてしまうのであろう。

超一流の人たちが、ある分野で常に勝ち続ける戦略というのは、個人であれ団体であれ、その分野で最高のパフォーマンスを発揮できるだけの「ヘッド」を養成するトレーニングすることである。具体的に言えば、Google、ナイキ、GE、SpaceX、ハーバード大学などの一流企業や大学が導入している能力を高めるノウハウを学び、そこから得られる成果を享受することと言えよう。結果を出しているプロ。超一流と言われている集団。そのような最前線での戦いにおいては、個々のトレーニングの仕組みを整えているかどうかで、勝負は決まってしまうのだ。

昨日、自民党そう戦闘論議会第2部の「代表貴社の質問」があったが、司会者と記者の質問の質があまりにも低かった。そのような質の低い質問に対してであれ、その場しのぎのカタカナまじりの回答をするのではなく、しっかりと自分の意思を主張できる候補者は、やはり事前の戦略が練られている。ただ、選挙の結果というのは、裏での根回しの方が有利になるので、たとえ出馬した優秀な人であれ、死んでも恨みを買ってしまうような人が選ばれてしまうことになる。このような不平等から生じる不利益を解消するのは、我々が支払っているバカ高い税金である。

今日のトップニュースでのコロナの新規感染者数は、1週間前より4000人減った。ただ、別の報道では、全国で過去最多の17,239人の感染者で、過去最多更新となっていた。よくよく見てみれば、後者は、8月12日のニュースだった。オリンピックを強行している渦中の数字と、自民党総選討議の中での数字。マスコミの煽り方。そのようなケースバイケースでの報道が、どのように国民に影響を与えているのかを考えつつ、ワクチンを接種するのか否か。また、副反応の問題や、いかにして別の変異株に対応するかを再検討すべきときに来ていると言えよう。

超一流の人が、下らぬ質問へ対して、自分の洗練された受け答えの問答ができるか否か。そのような中で、自分の考えのまとめ方を学ぶこと。そのような思考のトレーニングをするという気持ちが、自分の可能性を拡大するチャンスであるとも思えるのではないだろうか。自分を昇華するための考えるヒントというのは、至る所に広がっているのだ。

-思考力