思考力

風船とシャボン玉

『闇金ウシジマくん』の動画を見つけ、今、のめり込むように観ている。アウトローな漫画であり、この作品を出版社側が出して、よくもまあ出版停止にならなかったなと不安になる程、ギリギリのラインで描写されたストーリーであるから、その緊張感も相まって、とても面白い。やはり、「酒・ギャンブル・性」をテーマにし、それを金の力を借りて、どう乗り超えられるかという話に落ち着く。漫画が実写版として映画化されたくらいだから、ほとんどの人は、何話か実際に読んだこともあるはずだ。

少し話をズラしてみる事にしよう。私は、他人を理解できているのだろうか。仮に、それができているのであれば、私は最強の人物であり、巧みに人間を操ることができるはずである。人間の心というのは、空中に浮いた風船のようなもので、捕まえようとすれば、あっさりと別の方向へと進み、無理に掴もうとすれば、これまたあっさりとシャボン玉のようにパンクすることだってある。なかなか難しい。このアマノジャクで繊細な「心」という揺れ動く自分と他者の心とを完全に一致させるのは、大変難しいことだといえよう。いや、そもそもそんな芸当は無理な話なのだ。

話を戻すと、そんな無理な話を「カネ」で結びつけようとしているのが『ウシジマくん』であり、そこに多くの人間模様が浮かぶわけである。相手に支配されぬよう試みようと思うほど、自分の心が逆に掴めなくなってしまい、まるで相手が自分を支配しようとしていると勘違いしてしまうことだってある。その微妙な心理を突いたのが、やはり『ウシジマくん』のストーリー展開における、一種のパターンとも言えよう。

そんな話の流れの中で動くのは、闇金の中心にならざるを得ない「カネ」であり、現在私が生活に困窮している問題を描写した話なども、見事に描写されている。ただ、現在は貧乏であれ、自分がこのまま引き下がる人間かと言われれば、中々そうは事を進めるつもりはない。私は、幾度となく、このような危機を脱してきたのだ。たいしてコミュ力があるわけではないが、無意識のうちに、「佐藤先生の授業は分かり易い」と言っている。これは、正しくアファメーションである。コレが日々の口癖なのであるから、実際に、そのような結果が多数生じることは、間違いない。強くそう思っている。

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