思考力

適応力をストックする

副業をすることが推奨されているとはいえ、働くスタイルは色々あるわけで、本業が終わってからの仕事において、コンビニや飲食などの体力勝負の仕事をするなどの他、本業が終わってから家で内職をしたり、家で仕組み構築型のビジネスを固めていくなどがある。一番賢いとされる働き方は、やはり今の時代では、先に挙げた3番目のストック型収入という「仕組み構築型」のビジネスを固めていくことになる。かくいう私は、完全に逆の状態を進むことになっている。思考力養成予備校での収入のほかに、フロー所得としての仕事として、塾の講師を再開し、昨日はその初日であった。蓋を開けてみれば、ストック型を構築した後に、フロー所得を得るような順番だ。

こうやって、マンツーマンで生徒の隣に座って解説するというスタイルの塾の現場に戻ってみると、いろいろな勉強法がある中で、「これぞ最強」といえる方法はないけれど、生徒も講師もマスクをしながら表情がほとんど分からない授業というのは、なかなか困難。最近では、「オーディブル」なんてサービスがあり、耳だけで学習をする方法まで出ている。もし、このような「耳学」のようなスタイルが定着していけば、塾に足繁く通うというスタイルが一気に減少していくのは間違いない。現に、このコロナ禍において、どこの塾も対面の授業というのを自粛せざるを得ないところも多く、またもや兆しが出てきている「マンボウ」なんてワードで営業が振り回されることは目に見えている。

生きる意味というには、生物学的情考えれば、死なないために寿命まで生きるという程度しかない。それは、もちろん小動物と同じと考えて良い。ただ、あまりにも勉強を重ねてきた人間は、「死」に対して、類まれに心を支配される生き物。それを乗り超えるために、お寺で禅を組んだり、日曜の朝に賛美歌を歌ったりするのだろう。宗教的に、はたまた哲学的に考えることで、死の恐怖から逃れようとするのは、人間があまりにも賢すぎるから出てきた「弱さ」とも言える側面と言えよう。

今のままが最高の状態で、変化すること対して積極的ではない状態は、本当に楽な人生を生み出すだけなのだろうか。現状キープなどという言葉もあるが、果たしてお気楽な状態に達するのだろうか。私の中での回答は、やはり、「ノー」である。刻々と変化する時代の中、自分だけが変化しないというのは、ある意味では、とても苦しいことではないだろうか。変化することを恐れないということは、とても賢い考え方で、変化しないでお気楽に生きるというのは、ますます苦しみを得ることになるはずだ。

理由は、ある程度シンプルで、働き方のスタイルが、どんどんと変化している中で、一人だけ変化を拒んでいくというのは苦しい以外の何物でもない。変化を受け入れるというのは、人間が成長していくのには欠かせないプロセスなのだ。だから、変化することを積極的に採り入れられれば、その人の人生は、とても快適に進んでいく。いまだに、ガラケーを使っているなんて、苦しい以外の何物でもない。それと同じような変化を、どんな人でも受け入れられなければ、やはり苦しい窮地から抜け出せなくなるのは当然のことである。

-思考力