現在、朝の5時前。本当に驚いている。寝る前の薬、つまり睡眠薬を飲まないで10時間程度眠れた。こんなことは、何ヶ月ぶりだろう。少なくとも、この思考力養成予備校のブログを書き始めてからは、こんな経験をしていないと思うので、2年以上は起こらなかった現象だ。確かに、相当な疲労は溜まっていた。生保の手続き完了から、自己破産の手続きで弁護士のところへ行くなど。その間もずっと、借金のことを考え続けていたのだから、カラダもノーミソも疲弊して当然だ。疲れの主な原因は、マルチタスクからくるとも言われているが、まさに身をもって証明したと言えよう。
特に、異変を感じていたのは、ここ数十日。とにかく寒い。まさか、こんな時期にダウンジャケットを着て寝ている強者は、私くらいなもの。しかも、真冬でもないのに、寒さで目が覚めるという特異っぷり。それで、睡眠負債が溜まりに溜まって、雪だるま式になって、まるでリボ払いができずに「一括返済」を求められたような状態。これまた、今の私のお財布状況に酷似している。人生は朝で決まり、人生が劇的に変化するのは朝だと言われるほど、昨今の「朝活ブーム」ではあるが、私の場合は、深夜に目が覚めたまま、うつらうつらとしか出来ていなかったのだから、もはや朝活とは言えない。
こんなお財布と睡眠状態でありながら、お金の勉強はしている。一攫千金を目指して、まるで賭博漫画『カイジ』のようなことをせず、インデックス投資で、時間を味方にし、10年単位でジックリと複利の効果でお金を増やしていくと決めている。借金を完済してからの計画となるのだから、かなり先のことになりつつも、受験勉強と同じで、本番までの予習復習は欠かせない。目標は、生活費の一年分を貯金に回すことだ。いつになるやら楽しみではある。こんなささやかな夢くらいは持っていてもバチは当たるまい。
今この瞬間に、大きな地震が発生しても、明日、自分が未知なる疫病にかかっても、明後日、トラックにはねられても、自分のことを好きでいられるか。正直、今の私には難しい。ただ、難しいからこそ、いつ大きな困難に打ち当たっても良いように、毎日を充実させて生きていきたいものだ。そして、そのように考えることは、どんな人にだってできる。ポジティブな夢を見ることは、どんな人にでも与えられた権利だ。そして、その目的地へ辿り着く努力をするか否かも、その人にとっての自由。人生の困難の中での「自由」というのは、睡眠負債のなかで見る事ができる「夢」のように心地が良い状態なのかもしれない。