思考力

滑るように生きる

人生に生きづらさを感じている人。このような人の悩みの原因は、すべて対人関係から生じる。そんなことを書籍で書いている人がいて、それが大ベストセラーになる程、人はコミュニケーションに繊細な生き物である。確かに、私もコミュニケーションが苦手であり、いわゆる「繊細さん」に分類される。こうやって生きれば人生が楽になるという生き方を模索しつつ、安易な解答を得られぬまま、不安緊張の中で生活しているのだ。疲れないわけがない。

災害によって、命を失うかもしれない。突発的な体の異変で瞬時に命を奪われるかもしれない。こう考えると、死ぬ前に考え出さなければならないことは、いかに他者と円滑に過ごしていくことだとも言える。新築の一戸建ての価格が、住んだ瞬間に一気に下降するのと同様、人間の恋愛も2年程度で終わってしまうという統計調査もあるが、皮肉なことに、どんなに愛を誓い合ったとしても、その関係というのは、短期間で終わってしまうか、あるいは、一方が耐え忍ばなければならないような従属的な関係にもなりかねない危険性を孕んでいる。

人間は、とても賢く進化してきた。日本の平均寿命を考えれば、健康や医療、食生活の改善などが功を奏しているからに違いない。人間関係を改善させるためのセオリーを、しっかりと身につけなければ、長い人生をタイミングよく生きることはできない。そして、人間関係が、気持ちよく進められるようになるためのコツとトレーニングも必要となってくる。

私は、一人で生きていくことに賛成派の人間だ。FIREを目指していながら借金をしているという矛盾した生活をしているわけだが、なんとか経済的自由な生活を手に入れたいと思っている。では、人間関係が苦手であっても、そこはシッカリと克服し、グループ内での関係性を滑らかにすべく、自分を変えていかなければならない。これは、自分のスタイルを譲歩させるというわけではなく、本来あるべきであろう生き方にシフトさせていくことになる。

相手に好印象を与えること。それは、決して相手に媚びているわけではない。進んで自分から心をオープンにするということ。こういう風に発想を豊かに、態度を柔軟にすれば、自分の生きる上での賢さというのは、改善され磨かれていくのだろうと思うのである。

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