思考力

沈黙の災い

主治医に薬の配合等を丸投げして、処方だけの薬を飲む。やがて、体調が思わしくないと感じたら、病院も主治医を変え、いわゆる「ドクターショッピング」が始まる。そこには、医者と患者の責任が、半分ずつ内含されていると言える。私は、直近の出来事と、これから理想とする生き方、薬の配合調整などを、細かく医師に伝え、医師がその考え方に納得したり、別の方向のアプローチを考え等するから、体調が大きく変化したり、もちろん悪化することもない。

今朝も、陽が昇る前に起きてしまったが、医師に頼んで、このような場合に対処するための薬をお願いし、頓服薬をお願いして、その薬を飲んだら、あっさりと朝に起きることができた。何でもかんでも人任せにして、自分の都合が悪くなるとアドバイスをくれた人に悪態をついて去っていくことが常習化している人が多い。これは、私も「先生」と呼ばれるが故に、よく起こる現象なのだ。確かに、イチャモンをつけてくるようなクレーマーは論外として、やはり、なんとなく物足りなさげな雰囲気をしたり、何やら不平不満を、こちら側の耳に入るような形で言いふらしたりする輩もいる、

つまるところ、自信がない寂しい人に、その傾向というのが強く出てしまう。中途半端間プライドがあるのであれば、そのことそのものを、専門家に相談し、立ち止まりつつ伸び悩む自分の「歩」を見つめ直すべきだ。そうしなければ、いつも受け身でいるばかりで、結局のところ、参考にしなければいけない人の教えが、反面教師の戯事のように聞こえてしまうことだってあるのかもしれない。

膝の調子が悪い。やはり、どんなに地元の医者に行こうが、対処療法のみで、根本的な解決にはならない。もう、思い切って都内の大学病院へ行くことにした。とても残念なことなのだが、私の膝を診てくれているのは、オールマイティな医者で、体の隅々まで見てくれる故、一人の患者をじっくりと見られない先生なのだ。それならば、そして、そのような医師なのであれば、やはり自分の医者選びを最高しなければならない。これは、ドクターショッピングではない、シッカリとした判断による自分の膝への思いやりなのだと思っている。

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