思考力

斜めから砕く

先日、関東に発令されかけた大雪警報。警報と言われるくらいだから、さぞかし悲惨な事故なども起こるだろうと思いきや、都心では雪は降らず、とても穏やかな1日となった。運悪く、東京にいた私などは、果たして帰路に着くまでに、何らかのアクシデントでもあるのではないかと、ヒヤヒヤしていたので、まさに肩透かしを食らった感じである。おちゃらけて言えば、嘘をついても許されるのが天気予報であるのかもしれないが、当然、気象庁が意図的に悪気があって嘘をついたわけではない。

私が、このブログで書いていることに嘘偽りはあるのかといえば、全くそんなことはない。どのような恥ずかしいことであれ、しっかりと書いているし、そもそも自分のプライベートな内容で終始しないように、このブログを作成し始めていた時に誓ってスタートしている。だから、嘘を書いた時点でこのブログは終わりにしようと思っているし、このブログの終わりは、時間的に書き損ねた時にしようと思っているので、私的な内容で終わることもない。何やら『ちびくろさんぼ』の虎たちが、グルグルと回っている絡まった状態の解説のようだが、とりあえず嘘は書かないということだけは理解してもらいたい。

ただ、事実だけは書かせてもらう。昨日の朝書いたブログでは、ある人のアドバイスによって救われた感謝のブログ記事を書き、ドン底から這い上がる決意をしつつ、結局、昨日は同じ谷底に落ちてしまったのだ。救われたと思った気持ちに嘘偽りはないものの、その気持ちとは裏腹の行動をとってしまった自分に不甲斐なさを感じている。宣言と逆の方向へ進んでしまったという事実。これは、真実として、このブログでは打ち明けておこう。

さて、ここまで私的な内容を書いていては、この先、ブログを書くこともできなってしまうので、読者の方々になるような、具体的な内容のある記事に仕上げていこう。先程の話とリンクさせて考えれば、人間というのは、本来なら良い方向へ行きたいと思うことは事実であれ、理性というブレーキがかかりつつも、逆のことをしてしまう悲しい生き物でもある。しかしながら、賢者や神様仏様でもない限り、自分の思うことを初志貫徹で行うこともできまい。すると、正しいと強く思い込んでいた方向や角度そのものに、大きな無理が生じているのかもしれないと考え、正反対の角度、あるいは違う側面から物事を考えると、意外と面白い考えにたどり着くこともある。

まさに、地動説と天動説のような逆転の発想であったり、夜は光がないことが自然だと思っていたが、ランプの誕生で生活が著しく効率的になったり、通話だけの目的で開発されたデバイスが、いつの間にか数十年前の機能のパソコン並みのスペックを搭載した板チョコのような物に変化するなど。やはり、最初はできるわけがないという凝り固まった発想や、思いも寄らない当たり前の価値観を打ち砕くためには、無理がかかる方向だけにいくのではなく、発想そのものを見抜く立ち位置をズラすだけで斬新なアイディアが生まれることだってある。

私が現在、泥沼にはまっているという事実。これを抜け出すためには、それ相応の苦しさは必要ではあるが、あまりにも苦しいのであれば、実際の立ち位置の違ったポジションで、私の抱えている問題の突破口を開いていけるのかもしれない。通り一辺倒な視点だけでもがき苦しむだけでは、自分の弱さだけが露呈されてしまい、疲れ果てて動けなくなってしまう。それでは、どんな人間でも自信を失う。壁を乗り越えて自信を得られる人というのは、結局のところ、真正面から馬鹿正直に壁にぶち当たるのではなく、ある程度の粉砕を試みてうまくいかなかったら、対象物を乗り越える視点を切り替えつつ、再度違う角度からの挑戦を試みる人なのだと思う。

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