思考力

名言が迷言になるとき

「やらない理由を考えるより、やるきっかけを探しなさい」。このセリフは、とある塾で務めていたときに、甘えの抜け切れていない生徒に言った一言である。とにかく甘えん坊で、いつもグズグズしていて、周りの生徒たちからも、講師たちからも大いに嫌われていた。本音を思いっきり言わせてもらえば、私もとにかく関わりたくなかったし、皮肉や嫌味を言う典型的な嫌われ者だったその生徒との距離感が欲しかったものだ。

ところが、現在の自分は、かなりギブアップの気持ちが強くなっている。それは、今の乱れまくってきたワードプレス のテーマを白紙の状態にし、もう一度イチからやり直したいと思うばかりなのだ。ただ、これには高すぎるリスクが伴う。もし、このサーとのデータを白紙にしてしまうのであれば、今まで書きためていた500記事程度のブログを消滅させてしまうことも意味している。もはや、自分がこれから世界の終わりのボタンを押すかのような緊張感を伴う行為をしようとしているところなのだ。

ただ、冒頭で述べた私の名言によれば、1からサイトをやり直そうとしているわけだから、「やるキッカケ」を探しているとも言える。やるキッカケ探しにサイトを白紙にしたときに、私のやる気が消滅するのでは無いかという不安が生じたときに、「やらない理由」を考えてしまいそうで怖い。今や、こうやって自分の不安ばかり書いている実りのない文章を書くくらいなら、もう完全消去でもいいのか。ただただ記事数だけ重ねるブログに意味はあるのか。あぁ、すでにやらない理由を探してしまっているようだ。

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