思考力

信用の札の番号

 

最新のトレンドニュースには、コロナがトップにならないことも多くなり、何やらコロナの渦中の混沌としたような、世界レベルや国家レベルの話題は、少なくなってきたように感じる。とはいうものの、そちらの方が、われわれ庶民にとっては重要なことでもあり、自分の住んでいる地域で悲惨な事件が起こったとして、今もなお、その犯人が逃亡中なのであれば、明日は我が身かの如く、自分の身を案じなければならない。そういう意味において、コロナの話題が、二の次になってきたということは、そろそろ油断が出てきた身の回りの心配事を整理せよという暗黙の教えとも考えられる。

では、どのようなニュースがトップを飾るのかといえば、施設から行方不明になった男の行方だとか、警視庁のサイバー局が創設されたなど。実は、この両者に関しては、ぜひとも今回のブログで取り上げたいと思っていたことだ。まず、これからの時代に、物的な事件というのは、確実に少なくなる。例えば、5Gによって張り巡らされた電波があれば、犯人が何処へ逃げようが、それは手に取るように分かり、即座に「御用」となるわけで、わざわざ捕まろうとする愚か者も居なくなる。すると、物的な事件ではなく、情報が盗み取られて、そのまま見えざる情報の基地が消滅してしまうなどの事件が多発する。こうなると、先ほどの「サイバー局」の創立は、当然の流れだ。

最近のサーフィン熱に道具が耐えられず、消耗品が無くなるペースが早くなり、いちいち店舗で買っていては金額も上がってしまう。だから、実店舗を持たないインターネットショッピングであれば、店舗より遥かに安い価格で商品が手に入る。こうなってくると、実店舗を構えている店のオーナーの立場は、どんどん悪い方向へ行ってしまうもので、最近では、モノを売ることよりも、スクールで収入を得ているショップの方が多く感じる。都内にあったサーフショップが、どんどん消えていっているように感じるのは、千葉に越した私だけの錯覚なのか。

そんなわけで、消耗品などは、格安のもので構わないと、先日ネットで購入した「破格」の商品を注文したが、待てど暮らせど商品は来ない。個人情報を入力しているのが不安。市役所に行くついでに、そこと同じフロアの「消費生活センター」に相談していたのだが、やはり私の「不安」は、的中していた。目が覚めると、未開封のメールの中に、有名家電量販店の名義で「88,000円」が、見事に引き落とされていた。センターの人のアドバイスに従って、クレジットカードの番号を変えるべきだったのだ。

銀行で、クレカのストップの手続きをし終えた時に、このようなケースは多いのかを聞いてみれば、昨日も同じ案件があったとのこと。月数万円の配当金を得るために、必死に資産を積み立てていたり、キツイ仕事のストレスに負けない体作りをして得たお金が、少しの気の緩みで消えていたら、どんな癒しの睡眠導入サウンドですら、憎くて眠れない「ノイズ」に感じてしまうはずだ。幸い、私の場合は、打つ手が早かったため、カード会社を通して、すぐに返金が完了したが、仮に、忙しくて銀行に行く余裕がなかったり、仕事のメールの中にカメレオンのように埋まっている「悪質メール」に気づかなかったら泣くに泣けない。

このような予想だにしない事故に巻き込まれたりしたこともあり、深夜になると、ひどい焦燥感に襲われてしまう。寝ずに海へ行くと決め、世界チャンプのサーフィンをイメージしたところで、先ほどのように、緩やかなBGMが、どれも眠りを妨げる騒音にしかならない。ここ4日間、同じように海へ行きそびれる日が続いている。こういうスランプの時の海に限って、波が極上だという情報が入る。インターネットの情報というのは、時として厳しい。

気を奮い立たせて海に行って、怪我でもしたら大変なことだし、いまだに治らない手首の損傷も、そろそろ障害なのかと思うしかないほど、痛みが長引いている。もう、怪我は懲り懲りだ。天気予報では、台風と梅雨前線で、今後は大雨の予報。昔、雑誌で見ていたようなイケメンサーファーが、今、YouTubeで見たら、精気の抜けた爺さんになっていた。怪我を負い、それを引きずり、さらなる傷を恐れていると、私も一気に老け込んでしまいそうだ。いずれ開花するであろう自分の才能に期待して、若い頃は、どんな人でも挑戦を重ねてきた。今現在、私に秘められた才能というのが、イマイチ輪郭を掴めない。そうならば、もう少し、気長に今の生活を続けていても良さそうだ。

 

-思考力