思考力

ヤブの奇襲

寝る前は、自分のブログの読み上げた「思考力養成予備校」YouTubeチャンネルで、自分の美声と共に眠りに落ちる。ここ2日間は、なかなか良い感じで眠れている。肝心金目の「コアラマットレス 」だが、高い評判に期待をしすぎていたということもあるのだろうが、入眠には高い満足度は得られずとも、私の「美声」が補助してくれるので、入眠問題は解決したと言える。その反対側で、起床時の爽快感は非常に高く、スッキリと目が覚める。敷き布団で眠っていた頃の身体の痛みが、ほとんどなくなった。浅い眠りで「二度寝」をしたくなるような倦怠感も残らない。ここは、高く評価したいところだ。

我が美声で自慰的にリラックスして夢の世界。今日のBGMは、大人げなジャズでもなければ、スピリチャルなチャクラでもない。連休の狭間の平日の朝の金曜日。気持ちの良いスタートとして選曲したのは、集中力の高まる「自然音」にした。手書きの原稿で大まかなアウトラインを下書きし、Macのキーボードを軽快に弾く。第一段落の途中で、一気に集中モードとなり、文章の流れが滑らかになる。毎朝のブログ作成の時に感じる爽快感。一種の「無」の状態に入っていた。

すると、突然iPhoneが鳴り響く。毎週土曜日に電話をするように伝えてある、母が入院している病院名がディスプレイに表示されている。今日は金曜日。ただ事ではない。ブログに向けられた魂のベクトルは、一気に不安の方向へと飛んだ。母の主治医の一言目は、「病状が良くなっている」とのことだ。このご時世、面会に行くという当たり前のことができないので、毎回、電話で主治医に細かな病状の変化を聞いていた。そして、今回も色々と病状の変化を聞き、なぜ今日は金曜日に電話が来たのかを尋ねると、ソーシャルワーカーが電話に出てきて、とんでもないことを言った。

「毎回あなたのご理解を頂けず、電話が長くなるので、今後は第二連絡先のお兄さまの方へ電話をかけます」だった。爽やかな集中モードを掻き消されたという気持ちを差っ引いても、一気に怒りモードにスイッチが変わった。最後は、「要は、めんどくさい奴だから電話しないというわけだな」というセリフになり、「そういうわけではありませんがそういうことです」という日本語として伝わるが、論理的には矛盾だらけの結論で落ち着くことになった。もちろん、現在進行形でMacのキーボードを打ちながら、私の心が落ち着いているわけもない。

ホリエモンが、いきなり電話してくる奴を「バカ」と断言していたが、彼は実に正しい。現在、ミャンマーで起こっている「悪夢」のような出来事。クーデターによってネットが遮断され、SNSでの講義の声も伝わらない。在日ミャンマー人が、外務省前で助けを求め、頭を下げている姿を、「コロナ禍なのに非常識だ」と批判する意見。苦しみの渦中にいて、デモを起こすことに対し、やはり「コロナ」という未曾有の歴史的事実を「タテマエ」として批判をされなければならない。今の私としては、ミャンマーで起こっている惨事に牙を向けた、とんでもない無慈悲な批判の声だとしか言いようがない。

Group of marine with machine gun performing Military Parade of Royal Thai Navy at Sattahip Naval Base, Chonburi, Thailand

いきなり電話をしてきて、長電話をする私を「非常識なバカ」だと見なし、今後の私との連絡を一方的に拒否した病院側の「強制的圧力」を受け入れなければならない。いくら治療をしてもらっているとはいえ、患者の家族の意見を遮断するのは解せない。理不尽極まりない。コロナ禍で命を削るような医療体制で闘っている医師たち。それとは対極にいるヤル気のない医師。母の病状を訊いても、隣にいるナースにコソコソと病状を確認しているのがバレバレ。マンションの管理人が、とりあえずウロウロと部屋を確認しているような、ヤル気のなさ丸出し状態。怒り心等とはこの事だ。

最近の「ストレス解消法」は、一体何だろう。たった今生じた怒りの感情を押さえつつ、ふと考えてみる。生活の中心というか、いちばん大切にしていて絶対おろそかにしていない、この「ブログを書く」という習慣。これは、ストレスを解消しているのか、心の負担になっているのか。ただ、間違いなく、1日であっても「書かない日」ができてしまったら、心のどこかにある何らかが、全て崩れ去ってしまうことは確かだ。その日が来ることを、ひどく恐れている。だから、二度寝をしようが何だろうが、絶対に時間が確保できる「起床後」に書くようにしている。他のことをやって、気力と体力が無くて書けないという原因が最も危険だから。

ブログを書いてしまえば、釣りにいこうが波乗りにいこうが、何をしても構わない。そう決めているから、書けない日はないと思っている。そして、書き切れた充実感と共に、スケボーを蹴って御近所様に挨拶をし、ブログ作成で凝り固まった頭を身体の動きで解放させた後、リラックスして「リベ大」の動画を視聴する。それが終われば、くだらないアニメ動画など視ることなく、掃除洗濯をしながら、Bluetoothスピーカーで音声を飛ばし、「耳だけ」で有益なチャンネルの動画で情報収集をする。金融の知識、働き方、心理、健康、自己啓発的な動画。今は、好きな情報を自分の意思で掴み取れる時代だ。

今朝のような、思わぬアクシデントに見舞われようが、そのことでさえ記事の中に織り込んで文章を書く実力もついた。これがブログ作成1ヶ月目だったら、全て投げ出してしまっていただろう。このように考えると、私の一番のストレス解消法は、他ならぬ「ブログ作成」だったようだ。このような救いを得られたことに気づかせてくれた今日の「バカ」からの電話は、認知療法的にプラスに捉え、ありがたく受け入れよう。

Motorbike Accident on the road with a car

 

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