思考力

ひとり目を回す

サーフィンをやっていた頃、台風が来るとウキウキしていた。台風を歓迎するのは、どの人種であれ、波乗りをしている人たちだけであろう。もう復帰することはないであろう波乗り。そう考えると、千葉外房に移住してきた目的の大きな一つが失われてしまったのかもしれない。大体のところ、ブラック企業にそそのかされて移住した訳だから、その会社には深い恨みに気持ちを拭えない。ただ、やはり自分で決めたこと。その企業を恨むのは、お門違いだと言える。

雨がシトシトと降っている。鈴虫の音が一定のリズムで聴こえる。今、午前4時。やけにスッキリと目が覚めたのは、おそらく昨日の就寝時間が19時頃だったからだろう。目覚めのいっぱいのコーヒーといきたいところだが、もうストックはない。財布の中には10円ほど。こうなって来ると、いよいよ来るところまで来たという焦りの気持ちしか出てこないというか、一種の諦めの気持ちの方が強く、次の保護費、そのまた次の保護費と、気持ちを保護費に合わせて奮い立たせる以外ないのだ。

昨日は、人と会話をしただろうか。レジで買い物をしていないので、おそらく会話はゼロ。ただ、気の合わない人たちと無理してバーベキューでもするよりかは、余程マシ。そもそも、こうやって1人で過ごすと、誰かに合わせて動くという変な気遣いをしなくて済む分、気持ちはとても楽だ。また、仮に、ナマポが解除されるくらいの収入が出たのであれば、焼肉や寿司などを奮発して食べ期いきたいという気持ちも強くなった。今は、フードバンクの非常食を食べているだけなので、とても苦しい状況なので、それも当分は叶わぬ夢となるだろう。

雨足が強くなった。三連休初日は、会社員たちにとっては、かなり苦しい状態が続くだろう。私はといえば、いつものように時間が過ぎるのを待つばかり。待ちに待っている保護日まで、あと1週間足らずだが、その日まで瞑想でもして待っていようか。逆にその方が苦しい。それならば、昔の嫌な思い出を思い出さないよう、自制心を保つことくらいはしていようと思う。

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