思考力

冬籠り

実力を過大評価していたというべきか、ここのところの快調具合に心を良くし過ぎていたこともあり、やはり「負の方向」へ思考が沈んでいった。思い当たる原因は多少あるのだが、やはり「三寒四温」という日本の季節の移り変わりと気温の変動が原因。私の場合は特に、睡眠の質と心のアップダウンが同じ波長なので、そのシンクロ率が低くなると、ネガティブルートの扉のロックが解除される。まるで「軍艦マーチ」が流れ、我先にパチンコ屋へ流れ込む「パチンカス」のようなネガティブ物質が、脳内で暴れ出し、私の精神を蝕んでいく。すると、周囲を圧倒するような大蛇のように「己」を過信していたことは、ただの錯覚であり、勇んでパチ屋へ乗り込んで行ったことを後悔している、無一文の負け犬パチンカスの気分になる。

このような沈没状態のときは、とにかく眠ることで「時間稼ぎ」をする。仮に、ドン底タイムが「1週間」だとすれば、わざわざ覚醒して悩んでいることもない。追い詰められたら「眠る」に限る。このようなケースを考えても、私のような症状を抱える人間が、フリーランスの道を選ぶのは理にかなっている。気分の上がり下がりに関わりなく、定時に出社して、定時に嫌な上司が現れ、やる気力がで始めたのに定時に仕事が終わる。本来、1日のスケジュールの決定権は、自分にあるはずだが、それを歯車の一部になって無理やり動かされるのは、もう御免だ。そのような考え方を、「甘え」だとか「ワガママ」だとか言われるのなら、いくらでも赤ちゃん呼ばわりしてもらおう。別に、そんなヒトと質疑応答して、正論を叩きつけられたところで、ゆるっと交わしておく。まぁ、気が小さい私は、もはや逃げたところで傷つくことがわかっているので、私のような生き方を、一方的に怠惰だと不満たっぷりに罵る一般人と「闘わない」という「闘い方」を選ぶ。

 

「眠り過ぎると死ぬよ」と言われようが、そんなヒトだって眠るのは当然であり、カメラが回らなくなった途端に態度が急変する芸能人のように、勝手に自分の心の領域を踏みにじってくるような「セイロン先生」が登場したところで、そんなヒトに最新の生き方を語ってもらっても、面白いことなどない。今回の「ダウン」状態で、一番ショックだったことは、いつもの「過食」「過眠」「自虐的思考」などではなく、2ヶ月毎日更新達成目前だった「デンタルフロス」を一日怠ってしまったこと。誰でも稼げる副業を始めて失敗することは、いい経験になるが、目標達成期間を目前にした継続を絶ってしまったことは、大変悔やまれる。再び、ゼロからスタートするのは、結構ハードルが高く感じてしまうものだ。しかし、Blog毎日更新は続いている。明日、更新できれば、見事「2ヶ月毎日更新達成」だ。それだけは、快挙と言える。明日、底無しの沼が待っていたら恐怖だが。

脳内のドーパミンを、ドバドバ放出するために、山のように炭水化物と脂質を胃に流し込んだ。パーティー用のピザに、チョコとクッキー。それを炭酸清涼飲料水で一気に流し込む。そんな身体に悪い「真夜中の【魔】の晩餐会」。身体に悪いとわかっているから、あえてやるという自傷行為。ただ、長く眠るための方法なので、そのような意味では仕方がないと割り切っている。大盛りのトッピングの巨大なピザの魅力が、脳の快楽物質を噴射させて、眠れなくなるほどの罪悪感ゼロ状態で貪り食う。そう考えると、本末転倒。ただ、今は、ブログを書けているくらいだから、脳内洗浄されたと思えばいい。

うつ状態になると、自分がどうなってしまうのかという不安が、必ず襲いかかってくる。そんなときは、「冬眠」だと思っている。これからどうしようか、あのときどうしていればとか、そんなことはどうでもいい。「今」。そして、そのためには、薬と同じか、それ以上に「眠る」。考えたって仕方ない。季節を変えられるだけの「魔法使い」でもないし、そんな魔法使いだったら、鬱になる暇なんてないほどハッピーな人生を送っている。

こんな浮き沈みの激しい症状と共に生きていると、「またか」という気持ちになる。将来の行方に迷いを感じて、フラフラする。こんなことが、これからも続くのか。これを、まともに受け入れられるほど、私は強くない。もし、そんなに「強い」なら、こんなに気持ちが浮いたり沈んだりしない。だったら、「またか」となったら、「前回」の方法で向き合っていけばいい。ドカ食いして、眠りを誘発して、眠れるだけ眠る。そんな独学の治療法ができるのだって、フリーランスになった特権だ。誰に、なんと咎められようが、私は、寝る。

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