思考力

それぞれのエネルギーの源

 

新居を掃除している。それも、徹底的に。まだ、電気もガスも通っていないので、まさに「日が暮れるまで」熱中している。こうなってくると、凝り症で頑固者で、一度始めたら止まらなくなる自分の気質を自覚することすら忘れてしまいそうだ。だから、掃除の最中には、よく膝をぶつけたり、足の指をぶつけてしまったりで、ソワソワソワソワしている。大学生のとき、訳の分からぬ初老の女医に、滅茶苦茶な精神薬の処方をされ、地獄の「アカシジア」というジッとしていられない副症状が出たが、別に「アレ」とは違う。身体中から漲ってくるエネルギーが「焦り」となって現れてくる。これを、私の場合は「躁転」と診断される。自覚症状があるので、まだマシではある。

とはいえ、20代の時の「爆裂躁状態」で、「御用」となってオリの中にいた時と比較すれば、もはや中年の私には、大したエネルギーはない。正確な処方のもと、リラックスできる音楽を聞けば、なんとなく気分が落ち着き、最近では、もはや更新しなくなってしまった、このブログの読み上げ音声動画で、自分の美声を聴きながら眠っている。ただ、眠っているときは落ち着いていても、起きていれば覚醒度が増す。今日は、あまりにも楽しい「新居の掃除」に熱中し、ブログを書くことをスッカリ忘れていた。現在、午後8時半。ややもすると、毎日更新が途絶えていただろう。

4度目の緊急事態宣言直前に、東京の渋谷で「路上飲み」なる宴会をしながら、マスクなしで大はしゃぎしてブッ倒れている若者たちの映像を見ると、借金まみれの“NIPPON”という国の負債を支えられるとは思えない。もちろん、借金なのだから、支えるというのではなく、「返済する」という表現が正しい。本来、NIPPONNの若い世代には返済義務がないと言えなくもないが、税金というのは、どんどん高くなっていくのは不可避であり、路上で飲む酒の税率も一気に膨れ上がる。だから、程々にして、あまり大胆にやらない方がいいとも思う。しかしながら、コロナをバラ撒かないという条件付きであれば、個々人の自由。自分の新居掃除に精を出している私のような中年のアドバイスなど役に立たないだろう。

今日は、新居掃除の前に、英語で“アスリートフット”と言われる「水虫」の診察の為、病院へ行った。日本語と英語の呼び方では、ずいぶん差があるし、同じ症状であっても、響きが悪すぎる。そんな病院の入り口には、予防接種の患者の受付所が設けられ、高齢者の方たちが、ある意味、「密」な状態で待機していた。イスラエルでは、免疫の低い住民へ「3回目の接種」としてワクチンを打つ発表がなされたが、どこまでが無料で、どこからが有料なのかは、よく分からない。どこまでが善意で、どこまでが悪意なのか。どこまでが治験で、どこまでが注射で、どこまでが依存で、どこまでが…。何やら、回数が多くなるほど、どこの窓口が潤うのかが見えてくるかこないか。霧が晴れるのを待つしかなさそうだ。鋭い人の目の前の霧は晴れているようだが。

富士山と夕日のサンセットのBGM音楽。ただ、壮大な富士山の絶景であれ、そのマウンテンは、いつ噴火するか分からないし、縁起でもない話だが、「南海トラフ地震」なんて、このブログの更新ボタンを押した瞬間に勃発してもおかしくないというデータだってある。ウェザーニュースでは、島根県で土砂災害警戒情報速報、山陰では非常に激しい雨が続いているという情報。まさに、海よりも広い「空」という舞台が、天変地異を起こして『天気の子』の状態。あの物語の最後のシーンのように、東京が水浸しになって、晴れの日の方が珍しい状態になる日も近いのかもしれない。

米宇宙旅行会社が、宇宙旅行へ試験飛行を成功させた。ここまでくると、地球に安全な場所が見つけられなくなって、人類大移動の如く、他の惑星へ逃げ出さざるを得なくなるのかもしれない。今は、何千万円もかかる富裕層だけの旅行だが、これが一気に身近なものになれば、地球のインフラを整えるよりも、他の惑星のインフラを整えた方がラクになってしまいそうだ。それこそ、もはや売却しようと思っていた「デジカメ」と「デジタルビデオカメラ」が、ウェブカメラの代用品になることを知り、そのビデオキャプチャーのUSBが、1000円しない値段で買える状態。よくよく調べてみれば、一昔前なら考えられない価格だった。

「温故知新」なんて綺麗事を言って、旧車に乗ることをカッコイイと思っていたが、それは単なる「見栄」に過ぎない。年収90万円で、東京で幸せな暮らしをしている人の本が大ベストセラーになっているが、まさに、その本に書かれていることは、自分のスタイルに自信を持つこと。つまり、誰かと比較して「見栄」を張らないことが、大前提なのだ。そう考えると、私の新居の家賃が3万円代になるということも、なかなかいい考え方の方向へ向かっているようだ。ただ、今の住居の短期違約金の額がデカイことは、避けられない。致し方ないこととはいえ、やはりこの事実はキツイ。

では、明日も新居をピカピカにしよう。

 

 

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